おばすな土佐日記 vol.35 -第4回遍路行-
2009年 11月 20日
さっきまでケータイで話していた同行のおじさんが指をさし、「あれだな」とぼそり。
ガッテンだ!
さっき、練習した『巡航船のりますアピール』本番だ。
お杖を振り振りぴょんぴょんジャンプしながら、「のりまーす!2名のりまーす!」と叫ぶ。ここで、気づかれずにスルーされてしまうとかなりの距離を歩かねばならない。おおよそ12キロ。しかし、船だと1時間でたどり着けるのだ。
だから、ここはなんとしても『乗りますアピール』にチカラが入る。
横浪三里。巡航船の旅。
途中の接待所で、地元のおんちゃんに「歩きへんろが、船に乗ってどうする!」とダメ出しされたけれど、乗っちゃうもんねー。
そもそもこの巡航船のルートは、空海も船で渡った唯一の海のへんろ道であるということを知り、堂々と胸張って船に乗れるのだ。(帰省中の後輩へのクルマ接待強要や、タクシー利用などここんとこちょいと後ろめたかったし・・・)
巡航船の旅。旅情ムード満点・・・。えぇやないですか~。
♪ここはー串本ォ~ 向かいは大島ァ~ 仲をとーりもーつ巡航船ェェン
アラヨイショー ヨーイショヨイショー ヨーイショヨーイーショー♪
ココは串本やないけれど、巡航船つながりで歌いちぎる・・・。
今回の遍路行で、楽しみにしていたコースのひとつである巡航船に、アピール不足で乗りそびれてしまってはなんにもならない。
ワタシは、お杖をさらに激しく振りかざし、さらに高くジャンプして猛烈アピールを続けた。
おぅおぅおぅ!気づいてくれた!船の舳先がコッチへ向いて、猛アピールしている我らの方へ・・・って、おじさんアピールしてへんやん!ちょっとちょっとー!(●`з´●)
我らのいる防波堤(?)の先っちょへ舳先だけを着岸し、そこから跳び乗れとのこと。一歩間違うと海へポッチャーン。コワ~。
恐る恐る跳び乗り、乗船成功!巡航船のドライバーさんは、ちょっと笑ってたけどアピール過剰だったのか?
船室(といっても小さな船だけど)の中は、ランドセルを背負ったコドモや、おへんろさんの先客で満載だ。
あちゃ~。もしかしてワタシの「乗せて、乗せてぇ~」アピールを見られてしまったか。ちょっぴりこっぱずかしい思いで中の方へ進んだ。
先客おへんろさんの中に、高知屋さんで同宿だった、東京からお見えの女性を見つけて、お互いに「わーっ!久しぶりー」とハイタッチ。高知屋さんからのコースどりをあれこれ話して盛り上がる。たった1日のことなのに、すごく懐かしい気分。
船で通学するなんて、ステキー♪と小学生を眺める。漢字ドリルをやってるコ、おしゃべりに夢中なコなどがいて、ほほえましい。(o^∀^)そして、学校のある船着場でみんな降りていった。
ドライバーさんに、「ありがとうございましたー」って、ちゃんと挨拶していくおりこうな彼らを見送った。

# by ke-ko63 | 2009-11-20 17:56 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(3)
朝。心地のいい目覚め。顔を洗って歯を磨いて「朝ごはんできましたー」の声に階下へ行くと、すでにへんろ装束のおじさんへんろはお食事中。
息子さんが巡航船乗り場までクルマで送ってくださるという。
巡航船のりばに到着。
船がくるまでの間、同行のおじさんは、しきりにどこかへ電話されている。
海は、どこまでもおだやかでゆったりとしている。
迷い箸は、お行儀が悪いけれど、どれから食べようか迷う~。おいしそ~。
おぉっ!あらためて見上げると、目の前にそびえる石段は空まで伸びているようなオットロシー石段だ。

しぶぅい本堂のたたずまいに、うっとりみとれる時間を下さった納経所のお坊さんありがとう。ふたたび石段を下り、売店の店先にあるお接待所で、麦茶をよばれる。2杯立て続けに飲んでると、お店のこどもさんなのか、こちらをじぃーっと見ている。「飲みすぎー」とか思われたのかしら・・・。
いや、コキ使われたのは2日だけやなかった。
いやいや、アンタがさばけるならば、アタシャなんも言わんがな・・・。
青龍寺到着。
そんな思いもあって、お参りに前に納経していただくことに抵抗があった。けれども・・。

とうとう「もうちょっと行ったら商店街があるからそこで聞いてみたら」と、あぁ無情・・・。
絶好調で下ってきたのに。こんなに下ってきたのに・・・。
9時過ぎに種間寺でマメへんろさんと別れ、歩き始めてしばらく。
仁淀川にさしかかる手前にあった、"地元老人"によるステキ看板に従って歩く。ん?"さんずい"忘れでしょうか?それともクイズ?

やっと山門が見え、手前の石段をガシガシのぼっていき、やっと清滝寺到着。マメへんろさんのおっしゃったそのままのしんどさだ。しばらくはひざに手をつき、ぜーぜーいいながら息を整える。
まっくろけのけー オーヤ まっくろけーのけー♪
