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おばすな土佐日記 vol.20 -第4回遍路行-

こぬか雨の中、マメへんろさんと次の札所である竹林寺をめざす。
マメの具合をたずねると、「昨日はもう歩くのをやめて帰ろうかと思った」くらいにガックリきたけれど、「今日は今のところ歩けそうなのでぼちぼちと・・・」歩かれるそうだ。

おだやかな物腰でお話しになるマメへんろさんは、意外とお話し好きと見えて次から次へと話題が豊富で、その巧みな話術に、おへんろしてるのを忘れそうなくらい話しに引き込まれてしまう。

そして、どっぷり引き込まれてしまって道に迷う。
3巡目とおっしゃってたはずのマメへんろさんは大変恐縮され、かえってこちらが「恐縮です。」・・・。
お互い同じ地図をみながら、あーでもないこーでもないと道を探していると、1台の軽四が目の前に停車し、運転席からおばさんが「竹林寺さん?」と声をかけてくださった。車で行くのと歩いていくのとでは道が違うから、説明しにくいと困らせてしまい、またもや「恐縮です。」

「乗せてってあげようか?」とのありがたいお言葉に「ひゃほぅ!」と喜びかけたワタシの隣でマメへんろさんは首を横に振る。オ~マイガッ!
連日クルマのお接待にあまえてばかりはイカンイカン。おばさんに丁重にお礼を申し上げて、クルマを見送る。

その後、雨も上がりカッパを脱ぐ。迷っていた道からもなんとか脱出し、以降お互いの片手にはいつでも確認できるようにへんろ地図を握ったまま歩くことになった。けれど、マメへんろさんの話は相変わらずおもしろくて、何度もへんろマークを見落としそうになる。あぶないあぶない・・・。
おばすな土佐日記 vol.20 -第4回遍路行-_e0008223_21511931.jpg
竹林寺へは、牧野植物園の中を通って行くルートになっているそうで、そこへいくまで少しだけ急な山道があるらしい。
「ま、でも焼山寺に比べたらたいしたことはない」のだそうだ。高知に入ってだいぶ進んでも、やはり難所の基準は徳島の焼山寺なんだなぁ・・・と、過酷な真夏の山越えを懐かしむ。

おばすな土佐日記 vol.20 -第4回遍路行-_e0008223_21505414.jpgマメへんろさんのおっしゃるとおり、焼山寺に比べたらへなちょこだったけれど、汗はダラダラ、肩で息をするよな急な山道だった。途中、後ろを歩くワタシに振り返り振り返り「だいじょうぶ?ゆっくり、ゆっくり・・・」と声をかけてくださっていたマメへんろさんが、すってんころりと見事に転んだのには、またもや「恐縮です。」
山道を上がりきったとこが、牧野植物園の中となり、タダで見学してるような後ろめたさを感じつつへんろ道を進む。
時間があったらゆっくり見たいなぁ・・・と、植物園だけに道草ゴコロが刺激される。

おばすな土佐日記 vol.20 -第4回遍路行-_e0008223_2151414.jpgまもなく竹林寺だ、県内唯一のたいそう立派な五重塔が見えてきた。台風にも耐えうる高さ31メートルの五重塔だ。
かなり登ったようで、眺めがいい。お寺もしっとりとした趣がある。が、考えてみれば20年ほど前に一度来たことがあるのだ。景色など見事に忘れてしまっているけれど、「2回目でーす。ご本尊さーん。ハローごぶさたー」とお参り作法フルコースの前に一言ご挨拶してから、まっことおんちゃんのハードレッスンのおかげでひととおりお参りを納めることができた。(と思う。自信なし(^^ゞ

山門の石段のところで、お互いのカメラで記念撮影をして次の札所32番禅師峰寺をめざす。

by ke-ko63 | 2009-10-22 21:52 | お遍路に行きたい | Comments(4)  

Commented by 阿波のへんろ at 2009-10-23 01:33 x
この竹林寺に上る坂道はまっことえらかったです。

途中から様相ががらりと変わり植物園に迷い込んだのかなと勘違いしてしまいました。
本当に懐かしい風景です。
Commented by ke-ko63 at 2009-10-23 22:10
>阿波のへんろさん
ですよねー。けっこうな山道でした。ハーヒーハーヒー
で、阿波のへんろさんはどこまで行かれたのかしら?
続きが気になるぅ~
Commented by mikeblog at 2009-10-26 11:29
お寺さんはほとんどが山登りや階段登りですから、マメへんろさんにしたら正に修行ですね。がんばれー!と言ってあげたいです。
Commented by ke-ko63 at 2009-10-26 22:10
>ミケさん
マメへんろさんと一緒に歩かせていただいたおかげで、楽しくおへんろすることができました。
四国を歩く醍醐味は、コレなんですなー。
知らない人とすぐに知り合いになれる。
うわーん。至極四国へいきてー!
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