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おばすな土佐日記 vol.38 -第4回遍路行-

別格5番 大善寺は、古い町並みの中にありながら小高い山の上。
満腹へんろにとっては、山の上まで伸びるながーい階段がうらめしい。(なぁ~んてこといったらお大師さんに叱られる)
しかし、満腹すぎて前傾姿勢がとりづらいのだ。う~。
ふと、モノレールの看板が目に入った。「え?モノレール?イヤッホゥ!」と看板が指し示す方向に歩こうとすると、駐車場にいたお参りのご夫婦が「モノレールより階段の方が早いよ。階段で行きなさい」とおっしゃる。
うえ~ん。(TωT)

おばすな土佐日記 vol.38 -第4回遍路行-_e0008223_0342678.jpg仕方なく(なぁ~んて言ったらまた叱られる)、階段をエッチラオッチラ上りはじめる。結構ありますよー、これ。うへ~。とか文句言いつつ頂上に到着。奥まったところにある本堂で、ここでもお経は唱えない主義のKさんに待ってもらってお参りを納める。

おばすな土佐日記 vol.38 -第4回遍路行-_e0008223_0345676.jpgお参り後、無人なのを幸い、本堂の中をしげしげと眺め回したり、ウワサのモノレール(かなりな急坂を行き来する。一人乗り用?)を見物したりしてワァキャアワァキャアひとしきり騒いだあと、階段を下り、今度は大師堂へお参りする。

おばすな土佐日記 vol.38 -第4回遍路行-_e0008223_0351587.jpg振り返ると、目の前に海が広がった。お大師さんも海の方を向いてらして、「今日もえぃ天気やきに・・・」とか言ってそうなお顔だ。
昔は、ここまで波が寄せていたらしく、参詣者が波にさらわれたことも少なくなかったそうだ。お大師さんは、小高い山から人々の暮らしを見守り、遠く海をも眺めておられるのかもしれない。

さて、納経所はどこでしょうね?なんてベチャラクチャラしゃべりながら階段を下りて、納経所へ向かう途中で「わっ!お杖がないっ!」と気づいたワタシ。
急いで大師堂へ駆け上がると、ぽつーんとそこにいてくださった。「あぁーよかったぁ。すんませーんお大師さん。おいてけぼりにするところでした。ごめんなさい。」

Kさんに「お大師さんいてはりました。(*´ー`)」と、報告して山のふもとのずいぶん立派な鉄筋のビル内の納経所へ。

「こんにちはー。おねがいしまーす」と差し出した納経帳を受け取ってくださった、お寺の方が「お杖は見つかりましたか?」とおっしゃる。
ぽかーんとしてるワタシに、「大師堂に忘れてたでしょ?」と、ニコニコしながら筆を走らせるお寺の方。

(せ、千里眼?うそーん。なんで知ってはるんやろ?)
Kさんと顔を見合わせていると、「モニターで見てました」とネタバラシ。
覗き込むと、そこには、お寺のあちこちが映っているモニターが数台あった。
本堂や大師堂は無人だから防犯のためなのだそうだ。
「うわっ!もしかしたら本堂であちこち眺めてはぺちゃくちゃしゃべってたのまで聞かれてしまったかもー!」と、赤面していると「モニターだけで、声は聞こえませんからご安心ください」と言われ、さらに赤面・・・。(〃∇〃)

そうそう、モノレール乗り場はどこにあるんですか?
と尋ねると、我われの後ろを指差し「ソコ」
振り返ると、エレベータ!
これに乗って、モノレール乗り場に行くのだそうだ。「足の悪い方がお参りされるときにね」とお聞きして、Kさんと顔を見合わせた。(乗らなくてよかったねー。バチあたり寸前でしたねー)と目と目で会話する。

古い町並みの中にあって、小高い山の上のハイテクテンプルにビックリしながらお寺をあとにする。

**************おしらせ******************
何度かネタにしてるこのブログに登場している高知出身の後輩。
彼女が立ち上げた【Maccoto】のブログがやっとこさスタートしました。
土佐弁でまくしたててて、「翻訳いるやん」ってな感じですが、はちきんぶりを発揮してがんばっちょるようです。
よかったら覗いてやってください。

Maccoto まっこと 高知からいいものを届けたい

by ke-ko63 | 2009-12-01 14:09 | お遍路に行きたい | Comments(4)  

Commented by 阿波のへんろ at 2009-12-03 00:31 x
モノレール乗らなくて正解でしたね。

行って見ましたら、ごっつい高知弁の連続でした。(^^;
Commented by ke-ko63 at 2009-12-03 23:15
>阿波のへんろさん
そうなんです。でも、かなりコンパクトなモノレールでして、興味津々でした。でも、お年寄りが乗るには、かなりの急坂ゆえ勇気が必要かも・・・。
宿坊も兼ねておられて、モニターで監視。そして、自家用モノレール。
檀家さんがしっかりしてはるんやろなー なんて下世話なことを思うたワタシでした。

やっぱ翻訳必要でしょうか?水晶文旦のことも書いておりましたね。
Commented by mikeblog at 2009-12-05 23:03
Maccoto さんはまっこと女龍馬みたいやね。おもしろい!
Commented by ke-ko63 at 2009-12-06 22:16
>ミケさん
どうでしょうかねぇ…。
本人が聞いたらさぞかし喜ぶかと思われます。
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