おばすな土佐日記09→10 年またぎ遍路行 vol.4
居酒屋むうんを出て、ふたたび歩きはじめる。
10分もしないうちに本日の宿に到着。あれま。
そういえば、宿に予約の電話を入れた時、夜行バスを窪川で下りて歩きはじめることを伝えると、「午前中に着いちゃいますよ」と宿のご主人がおっしゃっていたのを思い出した。
「寄り道しぃしぃ行きますから・・・」ということで受け入れてもらえたのだけれど、ご主人のおっしゃるとおりだった。
そんな話をしながら、宿の前をスルーする。
路肩に止めた軽四のトランクをあけて何かゴソゴソやっているおばちゃんが、われわれの前にヌッと突き出したもの、それはミカン満載の袋だった。
ニッコリ笑って、「おへんろさん、ごくろうさん。これ食べて」と袋ごと手渡された。
「うわーっ、ありがとうございますー。道々いただきますっ!」とお礼を言って、おばちゃんと別れる。
受け取ったMさんに、ミカン袋を持たせたまま先を歩いていると、前方にカップルへんろを発見。
「おぉ!ラッキーチャンス!」とばかりに、お接待のおすそ分け名目で近づき声をかけるも、彼らも先のおばちゃんに袋ごと渡されそうになり「重いので2つだけ」と賢い選択をしたという。「袋ごともらっちゃったんですかぁ~、たいへ~ん・・・」と、気の毒がられてしまう。
さらに先へ進むと、今度は逆打ちへんろさんに出会う。
「今度こそ!」とばかりに近づいて愛想よ~く挨拶すると、「あなたたち、とてもいいお顔してるねぇ・・・。う~ん、いいお顔だ・・・」なんてホメてくださる。
"いい顔してるんやーわれわれ・・・"すっかりその気になったままエヘラエヘラしながら、「がんばってくださいねー」と逆打ちさんとも別れて、しばし歩いてから(*゜ロ゜)ハッ!!しまった!ミカンをおすそ分けし損ねた!と、ホメられたばかりの"いい顔"を見合わせる。ヤラレタ~。
"いい顔してるね"っていう逆打ちへんろさんの言葉って、これ以上ないホメ言葉ですよね~。すごくいい気分になるもん・・・。
"歩いてるの?すごいねー、えらいねー"って言われたときより嬉しかったです。
ミカンのおすそ分け作戦は失敗したけれど、なんだか気持ちがほんわかしてきますよねー。
なんて、話をしながら歩く。(しかし、決して「ミカン持つの替わりましょうか?」とは言わないワタシは、いい顔してるけど腹黒なんですな。)
有井川あたりだったか、右手の観音堂で小休止。
長らくMさんに持たせっぱなしだったミカンを、お堂の前で分け分けする。納札交換。
「ほんとお世話になりました。こんなにケタケタ笑いながら歩いたおへんろは初めてでした。お名残り惜しいけれど、どうぞこの先も気をつけて…」と、少し先の上川口駅へ曲がる角でお別れする。
Mさんは、もう数キロ先の宿に予約を入れているということだった。
駅のホームといっても、駅員さんもいなければ他に誰も待っていない。
時刻は4時前。そろそろ日も陰ってきた。
歩いているときは、体もポカポカしているけれど、列車を待つ30分ばかりの間に冷え切ってしまった。
半分になったミカンを袋からひとつ、ふたつ取り出して皮をむく。甘くておいしいミカンだった。
ここから宿のある土佐佐賀駅まで引き返して、本日の行程は終了だ。
夜行バスで一睡もできずに歩き始めたけれど、初日からよく歩いた。
土佐佐賀駅で降り、さっきも歩いた道をなぞるように歩いて宿へ向かう。ひとりになると途端に足が悲鳴をあげた。
=初日の行程=
※歩行距離:37km!!前代未聞です。
10分もしないうちに本日の宿に到着。あれま。
そういえば、宿に予約の電話を入れた時、夜行バスを窪川で下りて歩きはじめることを伝えると、「午前中に着いちゃいますよ」と宿のご主人がおっしゃっていたのを思い出した。
「寄り道しぃしぃ行きますから・・・」ということで受け入れてもらえたのだけれど、ご主人のおっしゃるとおりだった。
そんな話をしながら、宿の前をスルーする。
路肩に止めた軽四のトランクをあけて何かゴソゴソやっているおばちゃんが、われわれの前にヌッと突き出したもの、それはミカン満載の袋だった。
ニッコリ笑って、「おへんろさん、ごくろうさん。これ食べて」と袋ごと手渡された。
「うわーっ、ありがとうございますー。道々いただきますっ!」とお礼を言って、おばちゃんと別れる。
受け取ったMさんに、ミカン袋を持たせたまま先を歩いていると、前方にカップルへんろを発見。
「おぉ!ラッキーチャンス!」とばかりに、お接待のおすそ分け名目で近づき声をかけるも、彼らも先のおばちゃんに袋ごと渡されそうになり「重いので2つだけ」と賢い選択をしたという。「袋ごともらっちゃったんですかぁ~、たいへ~ん・・・」と、気の毒がられてしまう。
さらに先へ進むと、今度は逆打ちへんろさんに出会う。
「今度こそ!」とばかりに近づいて愛想よ~く挨拶すると、「あなたたち、とてもいいお顔してるねぇ・・・。う~ん、いいお顔だ・・・」なんてホメてくださる。
"いい顔してるんやーわれわれ・・・"すっかりその気になったままエヘラエヘラしながら、「がんばってくださいねー」と逆打ちさんとも別れて、しばし歩いてから(*゜ロ゜)ハッ!!しまった!ミカンをおすそ分けし損ねた!と、ホメられたばかりの"いい顔"を見合わせる。ヤラレタ~。
"いい顔してるね"っていう逆打ちへんろさんの言葉って、これ以上ないホメ言葉ですよね~。すごくいい気分になるもん・・・。
"歩いてるの?すごいねー、えらいねー"って言われたときより嬉しかったです。
ミカンのおすそ分け作戦は失敗したけれど、なんだか気持ちがほんわかしてきますよねー。
なんて、話をしながら歩く。(しかし、決して「ミカン持つの替わりましょうか?」とは言わないワタシは、いい顔してるけど腹黒なんですな。)
有井川あたりだったか、右手の観音堂で小休止。
長らくMさんに持たせっぱなしだったミカンを、お堂の前で分け分けする。納札交換。
「ほんとお世話になりました。こんなにケタケタ笑いながら歩いたおへんろは初めてでした。お名残り惜しいけれど、どうぞこの先も気をつけて…」と、少し先の上川口駅へ曲がる角でお別れする。
Mさんは、もう数キロ先の宿に予約を入れているということだった。
駅のホームといっても、駅員さんもいなければ他に誰も待っていない。
時刻は4時前。そろそろ日も陰ってきた。
歩いているときは、体もポカポカしているけれど、列車を待つ30分ばかりの間に冷え切ってしまった。
半分になったミカンを袋からひとつ、ふたつ取り出して皮をむく。甘くておいしいミカンだった。
ここから宿のある土佐佐賀駅まで引き返して、本日の行程は終了だ。
夜行バスで一睡もできずに歩き始めたけれど、初日からよく歩いた。
土佐佐賀駅で降り、さっきも歩いた道をなぞるように歩いて宿へ向かう。ひとりになると途端に足が悲鳴をあげた。
=初日の行程=
※歩行距離:37km!!前代未聞です。
by ke-ko63 | 2010-01-07 22:53 | お遍路に行きたい | Comments(2)