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おばすな土佐日記09→10 年またぎ遍路行 vol.13

おばすな土佐日記09→10 年またぎ遍路行 vol.13_e0008223_2272513.jpg国道をしばらく歩くと、右手にぽっこりした山。その山肌に『大』の文字。
あぁ、これが噂の土佐の大文字山か。

応仁の乱を避けて、領地の土佐国幡多庄に下向した一条教房は、暮らしていた京を忘れ難く、大文字の送り火をこの地でも…と作らせたのだという。
正直「えっ?これが?」なスケールだけれども、今も地元のお祭りでは大切にされているのだそうだ。

おばすな土佐日記09→10 年またぎ遍路行 vol.13_e0008223_2273733.jpg伊豆田トンネル。
全長1620m。マスクを取り出して準備万端。マスクなしで歩いていると、トンネルを出るころには鼻の穴まっくろになると聞かされたので、ここはハイピッチでクリアしたいところ。
車の轟音が耳をつんざく。

おばすな土佐日記09→10 年またぎ遍路行 vol.13_e0008223_2275266.jpgトンネルを抜けて少し歩いたところで、右手の急坂に"あしずり遍路道"の文字。
足摺から打ちもどりコースをとる場合、真念庵から三原村へ抜けるルートの分岐点がココ。
が、ワタシは打ちもどらずに月山神社へのルートを考えているので、ここで真念庵へお参りするため、その急な石段を登りはじめた。
けど、こっちでおーてるん?地図を見るとここっぽいけれど、『真念庵はコッチ』的な道しるべが見当たらない。石段は狭く、恐ろしく急なのだ。「ほんまにこっちでえぇのん?」と、心細くなる。誰かに尋ねようにも誰もいないし…。
恐る恐る登る急坂の先に、うっそうとしたけもの道が続くのが見える。

あかん。これ、こっちとちゃうわ!

真念庵は、手前の札所岩本寺から次の札所の金剛福寺までのちょうど中間にあたり、ここから28km先の金剛福寺をめざすへんろのための宿であり、打ちもどりのための荷物置き場であったそうだ。へんろの難儀を救うため、真念さんが大師堂を建てたが、今は、無人の番外札所。
調べると真念さんが住んでいたところが、ワタシが子どもの頃育ったところのほど近くであるという、ご近所のよしみに勝手にご縁を感じて、ぜひとも伺いたかったけれど、どうも道が違うようで引き返した。

おばすな土佐日記09→10 年またぎ遍路行 vol.13_e0008223_228731.jpgそのまま国道に沿って歩くと、ドライブイン水車に行き当たり、まずはトイレを拝借。
階段をあがったところが休憩所になっていたので、さっきたこ焼きと一緒に買った貝めしを頂く。
そして、初日にお接待でいただいたみかんもひとつ。なんだか食べてばっかりだけれど、荷物を減らさねば重くて重くて…。しかし、背中にしょってた重さが、腹の中に移動しただけだから同じか。あぁ…。

by ke-ko63 | 2010-01-17 22:09 | お遍路に行きたい | Comments(4)  

Commented by 阿波のへんろ at 2010-01-18 01:39 x
この大文字山にも驚かされましたが、このトンネルの長さも本当に出口があるのか疑わしいほど長かったですね。(^^

真念庵への道はその道で正解でしたよ。

でも、荷物が背中からお腹に移動すると何故か軽くなりますよね。
Commented by mikeblog at 2010-01-18 14:41
急な階段というのは山の神社やお寺の参道によくありますが、これは怖いです。登るより降りるほうが恐怖です。しっかり掴まって落ちないように気をつけてね!その時は食べ物のことは考えず、無我の境地で降りましょう。降りた先にはご馳走が待ってるよん。
Commented by ke-ko63 at 2010-01-18 22:06
>ミケさん
そうなのですよ。いきはよいよい・・・・
食べることばっかり考えて、そんでもって食べてばかりのダメへんろ。宿に着いたらビール♪で、もうどうしようもありません。
Commented by ke-ko63 at 2010-01-18 22:07
>阿波のへんろさん
えぇ~っ!やっぱりあの道だったんですかー
でも、どこで道しるべを見落としたのかなー。
ざんねーん。でも、これも次回の宿題にとっておきます。
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