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雪中行軍 宇和の彷徨-2010年越し遍路20-

R56に出る。右へ折れると大きな橋、その下に流れるのが肱川か。
肱川おろしというのが有名らしいが、今はゆったりのんびりとした大きな川だ。鵜飼いも有名らしく、それに使う舟だろうか岸に何艘ももやってあった。
視線をあげると、おぉ!あんなところにお城が!
とゆーことは、あれは大洲城なのね。見晴らしのいい場所にデンと構えたドヤ顔の城。ドヤ城だ。
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ドヤ城を眺めながら橋を渡り、そのままR56を進む。
ときおり小雪がちらつくくらいで、今朝のあのモロ雪国のような吹雪がうそのようだ。いや、快適快適。アスファルト道ばかり続くと足が辛いなんて贅沢だ。雪でシャーベット状になった道を歩くことに比べたら…。

しばらく歩いて左へ折れ、駅前に出る。そこには奈良の大神神社を彷彿とさせるような巨大鳥居が駅へと続く道にデンと据えられている。ここでもまたドヤ顔の鳥居。ドヤ鳥居だ。
近くに由緒正しい神社でもあるのかとあたりを見回してみたが、由緒書きのようなものは見当たらない。

鳥居の真下まで進み、もういちど見上げる。チャコールグレーでペイントされた巨大鳥居は、どこまでもドヤ顔をしていてワタシを見下ろす。「ここになんで建ってるんかやて?フフン。さぁな」とでも言い出しそうなフテブテシさだ。
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伊予大洲駅到着。
今日はこれから宇和島まで戻って宿をとる。そう、明日は一日お遍路オフデーにしているのだ。フフフ。

小一時間電車を待った。
田舎のダイヤにはいつまでも慣れない。
1時間に1本なんてまだまだありがたい方だ。駅の時刻表もスカスカで、ところどころにポツッポツッと電車の到着時刻が書かれている。
分刻みでホームへ滑りこんでくる特急や新快速、準急や普通で時刻表の色やマークが違うなんいうのはここにはないのだ。

そんな忙しないダイヤに慣らされた都会暮らしの人間には、この待合室で電車がくるまで待つという時間がなんとも手持ち無沙汰でしかたない。

駅員さんがマイクを手に取り、放送をはじめた。
各ホームに入る電車が多すぎて案内放送がかぶってしまい聞き取れないけれど、誰もそれに文句を言ったりしないことに慣れっこになっている都会暮らしの人間には、駅員さんが待合にいる乗客に向かってゆっくりと電車の案内放送をする姿が新鮮だった。

16:02宇和島行きに乗り込む。
車窓から見える景色は、今日まで歩いてきた道のりだ。
海の向こうに沈む夕日が一日の疲れを労ってくれる。

16:48宇和島駅到着。
駅前レンタカーのおじさんに道を尋ね、ホテルまでの地図をもらう。
2011年1月1日の夕暮れがとてもきれいだった。
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by ke-ko63 | 2011-03-04 22:21 | お遍路に行きたい | Comments(4)  

Commented by クマタカ at 2011-03-08 14:46 x
夕方から夜に移り変わっていく瞬間・・・素敵な写真です。
背の高い街路樹は棕櫚でしょうか。
Commented by ke-ko63 at 2011-03-08 21:56
>クマタカさん
宇和島駅前は、なんだか南国風ですね。
でも、機関車があったり闘牛のモニュメントがあったりで・・・
ごちゃまぜだけど妙に調和のとれてる街でした。
Commented by mikeblog at 2011-03-08 22:19
高い所にあるお城。ちゃんと天守閣もあって立派!建てる時には下から材木を運んだり大変だったでしょうね。低山巡りをしているとちょっとした高みには必ずお城というか砦みたいなものがあって登って行くのにも苦労したんだろうな、なんて思います。腰元さんなんかが裾をからげて登ったのかな。侍さんだって山登りの苦手な人も居て通勤が大変だったかもー、なんて思うと楽しいですね。
Commented by ke-ko63 at 2011-03-08 23:17
>ミケさん
そうですよね。そこに暮らしてるお殿さんはいいけれど、通勤する身にもなってよー てな感じでしょうか?作った人も「いい気なもんだよ」とか言ってたかもね。
このあと宇和島城に登ったんだけど、これがまたほんとしんどかったんですよ。攻められにくい設計にするからそうなるんだろうけどねぇ
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