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平等寺で区切り止め -第2回お遍路行40-

平等寺で区切り止め -第2回お遍路行40-_e0008223_19545094.jpg平等寺到着。

山門へ上がる石段を真ん中の手すりにしがみつきながら登る。朝早くから歩き詰めでかれこれ20キロほど歩いてる。さすがに足が痛い。
山門までの数段の石段をなんとかよじ登ってひとつ深呼吸。「あーいよいよ今回のお遍路行最後のお寺だ。ここのおまいりが済んだら大阪へ帰るんだ...。」ちょっぴりセンチメンタルな気分。

山門を仰いでから一礼したところで目に飛び込んできたのは、またもや石段。
「またかい!」
さっきの太龍寺ほどではないにしろ、最後の最後まで石段なのね...。はいはい登りますともさ。登らんことにはお大師さんにご挨拶ができへんもん。這うてでもいきまっせ。


平等寺で区切り止め -第2回お遍路行40-_e0008223_19553253.jpg本堂へと続く石段のふもとにやってきたとき、左手にも石段があるのに気づいた。正面の石段には"男厄坂"とあり、左手の石段には"女厄坂"と名札がついていた。
男厄坂と名付けられた石段は傾斜が急なのに対して女厄坂の方はやや緩やかだ。
(「♂は男厄坂を登り、♀は女厄坂を登れ」ということなのだろーか?)
チラリとそんなことも考えたけれど、痛む足が迷わず緩やかな女厄坂の方へ向かって歩き出した。

本堂に到着して、「さて、最後のお参りをば...」とお参りセットを取り出すと「ガ━━━(゚ロ゚;)━━ン!!」線香が足らん。


平等寺で区切り止め -第2回お遍路行40-_e0008223_209587.jpg「せっかく上ってきたのにぃ...」とゴネたところで足らんものは足らんのだ。再び痛む足を引きずり、男厄坂を急いで下って納経所にて線香を購入。「¥1500って高ッ!」それに「箱売りって、また荷物増えたやん」と思ったけれど、ちゃんと余分に持ってこなかったのはワタシだ。携帯用線香ケースとして今回導入したマーブルチョコレートの筒をいくら振ってみても足りんものは足りんのだ。

再び本堂へ向かって石段を上るが、女とか男とかゆーとる場合やない。最短距離の『男』コースを一段飛ばしでガツガツ上る。

「先ほどは失礼致しました。」とご本尊の薬師如来さまへお詫びしてからあらためてお参りする。
大師堂では、お大師さんに重ね重ねこれまでの無事のお遍路行のお礼を申し上げた。

後で知ったのだけれど、性別関係なく上りは男厄坂で本堂まで上がってゆき、下りは女厄坂を下ってくるのがルールで、それぞれ厄の数の段数があるそうで、一段一段踏みしめながら厄を落としていくというのがそのイワレだそうだ。


平等寺で区切り止め -第2回お遍路行40-_e0008223_195654.jpg女厄坂から上り、(途中追加の一往復も含め)男厄坂を下ってきたワタシは最後の最後に「ヤッチマッタな」だった。
本堂には五色の布がヒラリンヒラヒラ~と風にたなびいていて、ここを打ち止めにして帰阪するワタシを見送ってくれているように感じた。(勝手な解釈ですけど)

納経を済ませ、トイレの前のベンチで最後のひとやすみをしてから「ヨッコラショ」と腰を上げて新野駅をめざす。

by ke-ko63 | 2008-10-23 16:22 | お遍路に行きたい | Comments(2)  

Commented by mikeblog at 2008-10-27 23:47
いよいよここが今回の打ち止め、ですか。当分要らなくなる錫杖だからトワリングも熱が入るかもー。なんかブンブン振り回してるはりさんを想像すると可笑しい~。
一日に20kmも歩くんだー!んモーウ、スゴイです。牛、こっちに向かって来ないの?なんか闘牛の牛に見えちゃいます。
Commented by ke-ko63 at 2008-10-28 13:48
>ミケさん
1日に20キロなんて「プー」な部類なのだそうで、健脚な方ならもっと遠くまでスタスタ歩かれるそうです。
ワタシは、あっちフラフラこっちフラフラ歩いて景色を眺めたり写真撮ったり、虫に話しかけたり熱唱したりするのが忙しくてなかなか長い距離を歩けません。
黒いウシは放牧されてるようで、だからなのかややスレンダーでした。おっとりした表情でンモォ~っと見送ってくれましたよ
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