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2泊3日の秋遍路 その15 四国カルスト

ふと目を開けると、草原を切り拓いたような道を走っていた。

道は細く、おまけに濃い霧が辺り一帯に立ち込めていて、対向車が突然目の前に現れて驚かされる。フォグランプを点けて走らないと危ない。
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日本三大カルストのひとつ『四国カルスト』。

草原のところどころにボコン、ボコンと白い岩(石灰岩だそうです)が飛び出していて、青々とした草と岩の白さのコントラスト!
さらに、霧がかかって幻想的な風景だ。


おっ!モーモーさんだっ!
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あそこにもっ!うおっ!こっちにも!
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広大すぎて牛も開放的なコが多いのか、写真に収めようとクルマを下りてカメラを向けると、トットコ向こうから走ってくる。あら、社交的やねぇチミ。
ホルスタインだけでなく、黒いコもいる。肉牛だね。このコたちはちょっと人見知りコさんだ。
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カルスト台地の広範囲にわたって牛を放牧しているようで、そこここで草をモッシャモッシャ食んでいるのを見てると、なんとも牧歌的なのどかぁ~な気分になる。
"四国のスイス"と表現されるのもあながち大げさでもないかも…。
とはいうものの、ほんまもんのスイスには行ったことがないので、ほんとにスイスがこんなのかどうかはわからないけれど…。

天狗高原を走って、国民宿舎天狗荘へ。
ここに泊まって、夜は満天の星空を仰ぎみたらさぞかしきれいだろうねぇ…という話をしていたけれど3連休に当日飛び込みで部屋が取れるはずもなく…。残念でした。

しかし、ここの宿のキャッチコピーが秀逸だ。
【天狗に還ろう】ですぜ。ウケた。
今、この宿にチェックインしている人たちは、もう半分ほどは天狗になっちゃってんだろうか?コワイコワイ…
「満室でよかったのかもしれないね。チェックアウトしたら人間に還れるって保証もないしね」と、部屋がとれなかった腹いせに悪態をつきまくる。

四国カルストは、高知県と愛媛県の県境に位置しており、この天狗荘も両県にまたがって建っているようで、館内に県境のラインが引いてあって、両県をまたいで仁王立ちする。←これ、みなさんやってましたよ。(´∀`*)ウフフ
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天狗になりそこなった我々は、更に走って大野ヶ原にあるミルク園というお店に入る。
四国カルストは標高1500mほどの場所であり、当日は濃霧も発生して風も冷たかった。なので、たいそうカラダは冷えてたんだけど、この広大なカルスト台地でのんびりと暮らすモーモーさんから絞ったおちちによるソフトクリームと冷たい牛乳の両方を頂いた。
「両方入れて、おなか大丈夫?」と心配顔の大先達に、アタシャ子供ん時からアイスとスイカを一緒に食べてもへっちゃらだったのよ♪と、小鼻膨らまして得意になっていた。
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そう、いつの間にかワタシは天狗になってたのだった。(^ω^)

次回予告・・・全然おへんろしてへんやん!と、そろそろクレームがきそうでビビってます。きたっていいんですけどね。四国にいることが即ち、おへんろなつもりですのアタクシ。
でも、次、いよいよ行きますよ、札所ですよ、札所!それも番外ですよ。えぇ、やっと3連休最終日になって慌てて番外巡りしました。次はそれをお届けします。

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by ke-ko63 | 2011-10-28 22:40 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(0)  

まんまんちゃん、あんっ

お彼岸真っ盛り。

お墓参りをするでもなく、お寺さんにお参りに行くわけでもなく、このままだとお彼岸千秋楽までぼんやり過ごしそうな自分に、ハタと気づいた秋分の日の夜更け。

そうだ!おはぎをつくろう!

勝手に慕っている"高知のおかーちゃん"に送っていただいた高知梼原の小豆もあるし、母方の親類から届いた新米もある。
すてきコラボレートやないろうか?(あ、うそ高知弁です。すいません。)

小豆を軽く水洗いして…
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3回茹でこぼしする…

そしてホタ火で根気よく小豆がやらかーくなるまで炊く…
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指で小豆が潰せるようになるまで炊けたら三温糖と、ちょっぴりのお塩を投入…
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そして煮詰めて、すりこぎなどで荒く潰す…

つぶあん完成。この時点で深夜2時をまわっておりました。
このまま完成した餡を寝かせるとともに、ワタシもちょいとオネム。
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翌朝、新米にもち米2割の割合でご飯を炊き、好みのつぶつぶ感まですりこぎで潰す。

そして、きなこ、うぐいすきなこ、つぶあんの3バージョンの制作。

できたー\(^o^)/
全部で18コ。ひとつひとつラップにくるんで冷凍して、食べたい時にチンすればOK!
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カタチが不揃いなのはご愛嬌。

ご先祖さん、ちょっとつぶあんが固めなんですけど、これで堪忍してください。
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by ke-ko63 | 2011-09-24 20:38 | しゃーわせーなもん | Trackback | Comments(6)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路10

文旦山に迷い込み、下り坂で、したたかオケツを強打し、頼みの綱の軽トラックの老夫婦にも走り去られ、アタシャまだ見ぬ松尾峠を前に、これ以上ないくらいのガックリ感に打ちひしがれていた。

ま、味わっててもしゃーない。先へ進まんことには・・・
と、ようよう思いなおして立ち上がりとぼとぼと歩き始めた。

e0008223_22351526.jpgとぼとぼとぼとぼ・・・・・
いやはや、噂に違わぬ松尾峠。
汗は噴き出すし、足はガクガクする。息があがってゼーハーゼーハーいいながらのぼる。
やけくそで歩いてたのもはじめのうち、じきに何だか情けなくなってきた。

お大師っさん、殺生だっせ。いかな土佐は修行の道場とはいえ、こんな最後の最後まで修行させますのんか?
そないにワタシは未熟者っちゅーこってすか?
そら、延光寺から宿毛までバスに乗ってショートカットしましたよ。でも、そないせんことには日暮れまでに宿に到着できるかどうか微妙やったからですやん。たしかに、「100円?ラッキー♪」って思いましたよ。でも、でも、でも・・・。

泣き落とし作戦に出たところで、お大師っさんに通用するはずもなく、ワタシは松尾峠をちょっと歩いちゃーたちどまり、また歩き出しては、すぐ休み・・・まさに、牛歩の如くカメの歩みでのぼっていった。(牛なんかカメなんかどっちやねーん)

やっと休憩スペースに到着。
『頂上まであと400m』という標識を横目に、完全KOされた負けボクサー並みにベンチにノビていると、背後でガサガサッと音がして、「く、クマッ!?」と、びっくりして跳ね起きる。
下からのぼってきたおにぃさんは、冷静に「おつかれーッス」と言って、「まだあとから2人きますよ」と、向かいのベンチに腰を下ろした。

どこからきたの?今日はどこに泊まるの?
歩きへんろが途中で出会うと、お約束のようにお互いに訊ねる。ここでもそうだった。

「飴、たべます?」と袋からひとつ取り出して手渡してくれながら、おにぃさんは峠を下りて少し歩いた先の一本松温泉に泊まると言った。
しばらく話していると、はたしておにぃさんの予告どおり2人のぼってきた。
あとからきたおじさんも、一本松温泉を予定しているそうでその話で盛り上がった。
もうひとりの若人は、野宿へんろさんだそうで観自在寺あたりまで足を伸ばすつもりらしい。(スゲー!)

5分ほど4人で話していただろうか?「じゃ、先行ってます」と、おにぃさんと若人、少ししておじさんは先へ立っていった。
一番最初に休憩地点に到着しながら、最後までぐずぐずと休んでいたワタシも、そろそろと腰をあげた。

クタクタになっていても、人と会って話すと少し元気が回復するのはなぜだろう?
パワーをもらったんだね、きっと。それも最後のおじさんはともかく、先の2人は非の打ちどころのない元気モリモリの若者だった。あの2人にちょっとだけ元気をもらったんだわ。飴ちゃんももろたしね。

松尾峠の標高は300mほど。
そう聞くと、「たいしたことあらへんがな」と思うけれど、なんのなんのあの急坂は土佐修行の道場で、最後の最後にある卒業試験みたいなものかもしれない。

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ほうほうのていでやっとてっぺんに到着したワタシには、そこからわき道へ300m入ったところにある純友城址展望台へ行く気力が残っていなかった。
むかしむかーし歴史の授業で習った、藤原純友の乱。あの純友さんには悪いけれど、ほんま今回ばかりは堪忍してください。寄り道するよな気力も体力も使い果たしてしもたんです。

※写真左は「これより東土佐の国」写真右は「これより西伊予国宇和島藩支配地」とあり、まさにここが県境なのです。

「それはそれはすばらしい眺めであるから是が非でも行きなさい」と、諸先輩方にアドバイスを頂いていたけれども「先輩方すんませんっ!アタシャだめへんろです。ごめんなすって」とそのまま峠道を進んだ。
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by ke-ko63 | 2010-10-20 22:40 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(2)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路9

宿毛から続く田んぼの道をてくてく歩く、途中で松尾峠に入る案内看板を右に折れても、まだ、しばらく歩く。

e0008223_2221369.jpg峠っちゅうくらいだから山道でしょ?いつまで平坦な道なんかなぁ・・・?
時間的にも、そろそろ山道に入って行かなあかんはずなのに、いつまでも平坦な道なのだ。

写真は、放し飼いにされてるコケコッコたち。

「もしや、道まちごーた?」
いや、それはないはず。でも、そろそろ山道にさしかからないとおかしい。
悶々としながら歩くうち、右手に看板が見えた!

『← 松尾峠』

キターーッ!!
山道スタートちっくな、こんもりとした山へ続く道と、今歩いている道の分岐にその看板は立っていた。
よしよし、この山の方の道なのね。ラジャー♪

今までのアスファルト道から、土の道へ足を踏み入れる。緩やかな坂を登っていく。

この山では、文旦を栽培しているらしく、まだ青々とした大ぶりの実がたくさんぶら下がっていた。
土佐の文旦は、ちょっとグレープフルーツのようなあっさりさっぱりちょっぴり苦味もあって、甘けりゃおいしいなんて言ってるオコチャマにはこのおいしさはわからんオトナテイストな果物だ。
文旦のあのなんともいえない爽やかな香りと、ジューシィーな食感を想像しつつ歩くうちに、坂がどんどん険しくなっていく。

そうこなくっちゃ!山道ウェルカムやわ!そやかて峠を越えるんやもん、どんどん険しくなっていかんとねー(∩.∩)

坂道が二股に分かれているところへきたが、そのまま直進。しだいに文旦の密度がアップしてきた。文旦まみれの山やなー。命名!『文旦密集山』
なんてムダ口叩いてるうちは、まだ余裕があったワタシも、足元が悪くなり、道が文旦の隙間に埋没していくうちに、ほふく前進で行かなければ進めないようになった。

背中のザックが枝に引っかかり、菅笠をゴリゴリこする文旦の木々。それでもインディージョーンズのテーマを歌いながら前進する。(ターッタラタータタラーッ♪タータラタータータラーラーラー♪)

文旦の生い茂る枝を掻き分け掻き分け進むうち、「ちょっと、これちゃうんちゃうん?」と思い始めた。が、すぐに「いや、この艱難辛苦の先にこそパラダイスがあるに違いない!」と、不安をかなぐり捨てて進んだ。

そして、行き止まりだった。

ガ━━━(゜ロ゜;)━━ン!!

「やっぱちょっと変やなぁと思てん。」と、自分に言い訳しながら今来た道を振り返ってみると、"よくもまぁこんなところを無理クリ通ってきたよなぁロード"が、生い茂る文旦に隠れて先が見えなくなっている。
やっぱりさっきの分岐で直進してきたのが間違いだったのだ、さらに右折れの坂道を上っていくのが正しい道なんだと、思い直し、また文旦の枝に顔を引っかかれたりザックを持ってかれそうになりながら分岐点まで生還し、そこから二足歩行で右折れの坂道へと登った。結構キツい。キツすぎる・・・。

そして、道がなくなった。

本日二度目のガ━━━(゜ロ゜;)━━ン!!

あかん。こないなったらふりだしにもどって、最初の看板のところまで行って考えよう。
そう思った瞬間だった。

ズッデーン!

坂道の頂点で気が緩んだ瞬間に、見事にコケた。おケツをしたたか打ち、もう踏んだり蹴ったり・・・。
この転倒ですっかり気分が萎えてしまった。「もう、いやや・・・」
手をすりむき、ズボンは泥だらけ。テンションだだ下がりで文旦山を下る。
心身ともにクタクタになりながら、そして、あんなに好物だった文旦を嫌いになってしまいつつある自分に「文旦を責めちゃいけない、文旦には罪はないんだよ」と弁解しながら最初の看板地点まで戻ってきて、力尽きた。

ザックを下ろすのも忘れて、そのままアスファルトにへたりこんでいると、向こうのほうから軽トラックがやってくるではないか!
遭難して無人の鳥島に漂着し、およそ5ヶ月後にアメリカの捕鯨船を見つけた時のジョン万次郎の喜びは、きっとこんなだったろうと思う。(ちょっと大げさです)

「おぉぉぉ~いっ!おぉぉぉぉぅぅいっ!」

ワタシは、道に立ちはだかり軽トラックの運転席側の窓にしがみついた。
そして、山狩りを逃れる犯人みたいに文旦山を彷徨っていたことを話し「松尾峠はどこですか?」と訊ねた。
軽トラには老夫婦が乗っており、おじちゃんが運転席から降りてきて今やってきた道を振り返り、その先にそびえる山を指差した。

「あそこ」
「あの山の上に鉄塔みたいなが見えるじゃろ?あそこで6合目くらいかの」

山、そびえてるやん。ぐわぁーーっと高いやん。そのほぼ頂上にあるあそこが松尾峠の6合目ですってーーー?!

延光寺のあと、宿毛まで路線バスに乗って稼いだ時間は、とっくにチャラ。いや、余計に時間くってしもた。
目の前がクラクラしているワタシに「今から峠越えるんか?はよぅ行かな日ぃ暮れるでぇ」と、おじちゃんのダメ押し。
文旦山探検で疲労困憊しているワタシを置いて、軽トラのおじちゃんは走り去っていった。

おじちゃんが指差した鉄塔をはるか彼方に仰ぎ見て、”噂の松尾峠”に、まだ一歩も足を踏み入れてないという事実に愕然とし、再び歩き始めるまで、しばらく時間が必要だった。
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by ke-ko63 | 2010-10-14 22:23 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(8)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路8

山門を出たところの自販機にドリンクを補充しているコカ・コー○の衣装もまぶしいおねぃさんに、バス停の場所を訊ねる。国道へ出たところを少し右に行くとあるということを教わり、お礼を言って元来た道を引き返す。

道を訊ねると、別れ際に「お気をつけて~」と見送ってくださる、その声かけがどれだけチカラになることか。
今回も、働くおねぃさんにそう言って見送られた。ありがとうございます。

e0008223_21235845.jpgおねぃさんの言ったとおりにバス停が見つかり、時間をみると宿毛行きは12:15到着予定。
今の時間は11:30。こりゃ、ずいぶん待たないといけない。バス停にはへんろ小屋のような屋根つきの東屋があり、ザックをおろしてしばしぼんやりする。

当初は宿毛まで歩くつもりでいたが、どうやらその先の松尾峠というのがなかなかテゴワイらしいという噂を聞いていた。となると、未知の難所にどれほどの時間がかかるのか?
そう考えると、ちょっと余裕をもって峠にさしかからねばなるまい。とゆーことで、延光寺最寄の寺山口バス停から宿毛までの路線バスでちょっと時間を稼ぐことにした。
だぁって~♪松尾峠ぇ~がこわいんだもーん♪ずるっこじゃ~ないのよぉ~♪
そんな即興ハナウタを歌いながら、待っていると果たしてバスが向こうからやってきた。

田舎のバスは、乗車する時に整理券をとり下車する時に整理券に記載された番号の料金を支払うシステムが多く、これが結構ドキドキさせる。気前よくどんどん料金がアップしていくのを見ているとどうも落ち着かない。
交通機関が路線バスしかないところだと、それも仕方ないのかもしれないけれど、うなぎのぼりの天井知らずな上がり方をみていると座席に腰が落ち着かないのだ。

そんなことを思い出し、料金チェックをしようとバスの前の料金表を見ると、何かのポスターが目隠しになってワタシの整理券番号のところ以降が見えないのだ。(
´д`)ぇ~
アタシャ下りるまで自分の運賃を知ることもできず宿毛まで行かねばならないのか?
もしかして、下りしなに運転手さんにボッタくられたりしないだろうか?
バスの運転手さんの”言い値”で決まる運賃システムとかなのか?

e0008223_21242564.jpgふと、「他の乗客は、このバスの暴挙を何とも思わないのか?」と思い、振り返ってみたらおばあさんとおじいさんの2人ぽっち。バスの揺れに併せて居眠りタイムだ。
土佐の人はおおらかだってぇのは知ってるけど、おおらかにも程があるでしょ!誰かーっ!あの運賃表に貼り付けてあるポスターをひっぺがしてくださいよぅ!

あのポスターさえなけりゃー、こんなに心を痛めることもないのだ!あのポスターめぇ!
と、件のポスターをにらみつけるワタシ。
ピンク地に、お花のイラストがちりばめられてるポスターは、何かのキャンペーン告知のようなことが書かれており、ワタシのこの心の叫びをあざ笑うかのように料金表を隠してしまっている。

ワタシは、その憎っくきキャンペーンポスターの文字を一文字ずつねめまわしながら読みあげていた。
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いつもご乗車ありがとうございます
『9月20日はバスの日』
西南交通の路線バスが、1乗車¥100で乗れます。
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そんなお知らせは9月20日やんなさいよぅっ!
(*゜ロ゜)ハッ!!
20日って、今日やん!うそん!('ω'*)アハ♪ ラッキー♪

終点宿毛駅に着き、あんなにひとりヤキモキしていたことはどっかへうっちゃって、何食わぬ顔で料金箱に100円を入れ、「ありがとうございました」と運転手さんにニッコリあいさつして下車したのは、ワタシです。

(帰ってきて調べたら、寺山口バス停から宿毛までは¥400でした。そんなに騒ぐこたぁなかったのね)

宿毛駅。
なつかしなー。昨年末から年越しへんろで歩き、ここ宿毛で区切って(正直に言うと車に乗っけてもらって到着)高速バスで帰ったんだった。それが、3日だったっけ。あれから9ヶ月。
そうそう、あそこのコンビニに入った、あのレストランで晩御飯食べた(生中も飲んだ)、駅のベンチで荷造りしてたら京都のおにぃさんが声をかけてきたんだった。
つい、こないだのことのように思えてしまう。

イカンイカン。こんなところで黄昏てる場合やない。せっかくバスで稼いだ時間を無駄にしてはおれんのだった。
駅横のこじんまりとした観光案内所で、松尾峠までの道のりと時間を尋ねたが、「さぁ、峠までのぼったことないからねぇ。」と心もとない。「山は日が暮れるのが早いから、急いだほうが・・・」なんてオトロシ~助言を背に駅を出た。
松尾峠っ!出てこいやーっ! な調子で歩きはじめたのだった。
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by ke-ko63 | 2010-10-12 21:28 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(0)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路7

山門をくぐり、本堂へ向かう。
このお寺さんは、高知県最後のお寺なんだ。
言葉にすると簡単だけれど、ほんとにいろんなことがあったよなぁ。
波乱万丈な修行の道場だった。もう、それもいよいよここでおしまいなんだと思うと、ちょっぴりセンチな気分にもなる。

e0008223_21184218.jpg軟弱な気持ちを打ち砕くべく、土佐最後の札所の鐘をゴィ~~ンとつかせていただいた。
"やさしい、おだやかな音色”と聞いていたけれど、ハッスルしすぎたのかどえらい音を鳴り響かせてしまう。スイマセン。

本堂、大師堂とお参りを納め、「おかげさまで無事高知県を終えることができそうです。ほんまにほんまにありがとうございます」と、お礼を申し上げる。
「でもね、今回の旅は、まだ始まったばかりなんです。今日から本格的にスタートなんです。だからね、この先もどうか無事に歩けますように見守っていてください。」と、ちゃっかり追伸でお願いする。

納経所を出て、しばし境内を散策する。
ここ延光寺のマスコットキャラクター的存在らしい鐘を背たろーた亀さんは、寺号『赤亀山』の由来にもなっているそうで、『竜宮城から梵鐘背負ったアカガメ出現!』伝説を今に残す。


e0008223_21191637.jpgもともと寺の池にいた亀さんがいなくなり、しばらくして梵鐘背たろーて戻ってきたということらしいのだが、鶴の恩返しのような、ようでけた亀さんである。
そう思って亀さんを見ると、ちょっと得意気な顔にみえなくもない。「フフン、これ国の重文でっせ」と言ってる様なね。

『おぼろ夜の 赤亀にのる 鐘ひとつ』
境内には、そんな句碑もたつ。


e0008223_21193328.jpg本堂横には、目洗い井戸。
水不足に苦しんだ里の人たちのために、お大師さんが錫杖で地面を叩き清水を湧出させたという井戸だそうで、眼病に効くといわれ、今もこの井戸の水で目を洗い、眼病治癒祈願される人々が後を立たないのだそうだ。

境内の散策を終え、境内をあとに山門へ向かった。
そこで、「わっ!」と気づいた。山門の陰に隠れるように手水場が!
うわぁ~っ!おテテ洗うのも口すすぐのも忘れてましたーっ!ごめんなさーい!
何度も何度も本堂に向かって頭を下げているワタシの横を、参詣客が通り過ぎて行った。
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by ke-ko63 | 2010-10-09 21:21 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(2)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路6

平田駅に降りたち、ザックにくくりつけていた菅笠をほどいて頭にかぶる。ここから39番延光寺まで30分ほどのはず。
のどかな田舎道を歩く。

田んぼは、実りの時を迎え地面につきそうなくらいに頭を垂れている。
「そうありたいもんです。しかしながらシャバは、あれこれとうるさいことも多くて、そうやすやすと頭を垂れるワケにもいかんのです。」
そんなグチを黄金色に染まる稲穂の波に向かってこぼしながら歩いていると、どこで落としてしまったのか首にかけてたタオルがなくなってることに気づく。
(平田から延光寺に向かう道で、黄色いタオルを見つけた方、ご一報くだされ)

途中、地元のおじさんに道を尋ねた時に教わったとおり、笠をかぶったお地蔵さんがいらっしゃった。
旅の安全をお願いする。
「橋を渡って右へ折れ、坂道をあがったらすぐ」おじさんの言ったとおりの道が目の前に見えてきた。
坂道を下ってくる二人連れのおへんろさんが見え、「オッ!第1おへんろさん発見!」と嬉しくなって、手を振ってみたが、気づいてもらえなかったようでそのまま下っていかれた。

ゆるゆるとした登り坂のアスファルト道の途中に、へんろ宿の大きな看板がいくつも立っていて、ひっきりなしに袖を引く。「いえいえアタシャ今夜の宿は決まってますんで・・・」とノッたりツッコんだりしつつ坂道を上ってゆく。

e0008223_221362.jpg坂道もピークにさしかかった頃、右手に”へんくつ屋”という屋号の看板が見えた。
噂に名高いへんろ宿は、ここだったのね。玄関口には、さまざまなステキガラクタ美術工芸品?が所狭しと並べてあり、少し入ったところには”手作り岩風呂で休んでいきませんか?”なる文言の流麗なタッチの手書き看板があり、「どうだろ?休まるか?こんなに怪しいのに?」とツッコみながら通り過ぎると、すぐ目の前が延光寺の山門だった。

39番延光寺。
山門で一礼し、大きく息を吸う。土佐最後の札所だ。思い起こせば長かった。土佐は長い、長すぎる。
しかし、長い道のりの間にさまざまな思い出がたくさん詰まっている。
そんなこんなを振りかえるうち、目頭じーん。
修行の道場、土佐だけれど終わってしまうと思うとちょっとさみしい。

そんなことを思いながら、山門をくぐった。
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by ke-ko63 | 2010-10-07 22:02 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(2)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路5

乗車率60%ほどか?朝早くの特急にしては結構な混み具合。
無事に、座席を確保して荷物をおろす。

地図を見ながら今日の行程を予習していると、途中の停車駅からおばあさんが乗り込んできた。たぶん、おばあさん。限りなくおじいさんに近いミタメだけど、たぶん、おばあさん。
かなりインパクトのある装いの、たぶん、おばあさんは、ワタシの前の席に目をつけ、すでに窓際に座っているおばさん、(これは確実におばさん)に声をかけた。

「外の景色を見たいから席を譲ってくれ」

おばさんは、一瞬たじろいだように後ろの席のワタシは感じた。いや、後ろの席のワタシでさえ、たぶんおばあさんの大胆発言に、ちょっとのけぞった。
おばさんは、きっと景色を見たいから窓際に座ったんだと思う。だってワタシもそうだもの。
なのに、あとから乗ってきた上に他の空いてる席には目もくれず「ココがいいの!」とばかりに、てこでも動かない様子。
ココは自由席の車両。でも、たぶんおばあさんは、歯の抜けた顔でニッコリ笑ってる。

窓際席をめぐる攻防。

さぁさぁどうする、どうなる・・・と、固唾を飲んで見守っていると、おばさんは席を立って指定席の車両へ行ってしまった。たぶんおばあさんは、「あぁ、空いた、空いた!」と大きな声で、どっかと窓際席に腰をおろした。
(空いたんじゃなくて無理やり空けたんでしょーが!)と、たぶんおばあさんには聞こえないくらいの小さな声でツッコミ入れるワタシ。

さっきのおばさんが人の良さそうな顔をしていたからなのだろうか、気の毒なことだ。
席を強奪された上に、指定席料金払わされて、これを災難と言わずしてなんという・・・。

ま、被害者は出したものの、これでこの車両にも平穏が訪れる・・・はずだった。

が、このたぶんおばーさんの前衛的なイデタチもさることながら、少なく見積もってもおそらくここ1~2週間はお風呂に入ってらっしゃらないような、えもいわれぬ香りが前方より、否、間違いなくおばあさんから漂ってきはじめた。
いや、ひとさまを見かけで判断してはいけない。ましてや、アタシャこれからおへんろの続きを歩く身の上じゃあないか。こんな心がけではお大師っさんにシバかれる・・・。

ひたすらお大師っさんに謝っていると、なにやら前から聞こえてきた。なるべく口呼吸しつつ聞き耳を立てていると、おばあさんが誰かとしゃべっているのだ。あぁ、携帯?いや、ひとりごと!それももっすごデカい声でのひとりごとだ。
しかも、落語の掛け合いのように一人二役みたいな様子。
通過する駅を見て懐かしむ人(仮にAさん)と、いつまでも昔のことばかり言ってても仕方ないとAさんを叱る(仮にBさん)てな具合に掛け合いのような、実に楽しそうなひとりごとなのだ。

馥郁たる香りを惜しげもなく車内に充満させながら、ひとり漫才に興じるたぶんおばあさんが一人二役ではあきたらず、ワタシを登場人物Cとして参加させるべくシートをくるりと回転させて、差し向かいの仲良しシートにしたらどうしよう・・・、さっきのおばさんは、もしやそこまで想定した上で二次被害を未然に防ぐべく差額料金払っての指定席へ移動したのかも・・・。
あぁ・・・。

南無大師遍照金剛・・・。

山歩きで前にも後ろにも誰もいなくて、なのに隣の草むらからガサガサッと音がしたときや、あきらかにイノシシ臭を嗅ぎ取った時、山頂まであと少しなのに風が吹き霧が深くなって雷鳴が遠くに聞こえてくる・・・身の危険や不安を感じた時に唱えていた、お大師っさんの御宝号が口をついて出てきた。

列車は次第に速度を緩め、停車駅のホームに入っていく。
土佐久礼駅に到着すると今までひとりでもっすご盛り上がってた前の席のおばあさんは、スッと席を立って列車を下りていった。

あぁ、助かったぁ・・・。お大師っさん、ありがとうございます。

こんなことにお大師っさんを引っ張り出したら、またシバかれるかもしれないけれど、ともかく、これからいよいよおへんろスタートって時にダメージを受けることは免れた。

中村駅でくろしお鉄道に乗り換え、目的地の平田まで平穏無事にプチローカル線の旅を満喫した。
無人の駅に降り立ち、空を仰ぐとすでに太陽はさんさんと照りつけている。
10:30。いよいよ歩きへんろのスタートだ。
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by ke-ko63 | 2010-10-04 22:23 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(6)  

南国土佐をあとにして 2010秋遍路4

高知駅へ向かい、みどりの窓口に並ぶ。
明日からの行程を相談し、四万十宇和海フリーきっぷを購入する。
(「宿毛から宇和島までバス乗れますから!」って、窓口のおにぃさんはワタシが途中でズルッコするのを見透かしたようなことを言うので、意地で平田までの普通切符にしようかとも考えたのですが…)

預けていた荷物を引き取った後、今晩お世話になる方にお迎えお願いコール。
今回高知入りしたのは、ワタシが勝手に”高知のおかーちゃん”と呼んでなついている方に再会したかったから。
秋へんろの件を話すと、二つ返事で「おいでおいで」と言って下さった、そのご好意に甘えまくっての高知入りだ。

駅前のロータリーで待っていると、向こうから一台のアグレッシブな走りをかましてやってくるクルマを見つけた。
「あれだ!」と確信。手を振り走り寄って"高知のおかーちゃん"との再会を喜ぶ。

お宅にお邪魔すると、にゃんこが出迎えてくれた。「こんにちはー」
ヨソサマのお宅のわんこやにゃんこには、なぜだか嫌われることが多く、姿さえ見せてくれないことも多い。なのに、こちらのにゃんこは「にゃー」と応えてくれてビックリ!(@_@)
おなまえは、”うーちゃん”。うるめのうーちゃん。かわいいニャー

お風呂をよばれてサッパリして出てくると、テーブルの上にはたぁっくさんのとりどりのごちそうが・・・「うひょー!」
再会を祝してカンパーイ♪

ずっとおしゃべりしたり、笑ったり、時間が足りないくらい…。お会いできてよかったなーとしみじみ思う。

娘さんを通じて紹介していただいて以来、お会いするのはこれが3度目。
その娘さんもお留守なのに泊めていただくという、大阪のおばちゃんのあつかましさ。あぁ、ほんとにすいません。
そう、大阪のおばちゃんの被害者をまた一人増やしてしまった。あぁ、ごめんなさい。

誰も信じないけど、ワタシはほんとは人見知りコさんで、初対面の人とお話しするのはちょっと苦手で、慣れるまでの間、どうしても無愛想になってしまう。(慣れると馴れ馴れしすぎるくらいになるんでよく怒られますが)
なので、人さまのお宅に泊めていただくなんて親戚のウチでもちょっと敬遠するくらいのダメっこちゃんなのだ。(ほんとです、ほんまにほんまです!)
なのに、なぜか今回の遍路行で、どうしても”高知のおかーちゃん”にお会いしたくて、お願いしたのだ。

「『ご縁』やねぇ…」と、"高知のおかーちゃん"もおっしゃってくださり、とてもうれしかった。
そう、『ご縁』。きっと何か意味のある出会いなんだと思う。

翌日。
朝早くの電車に乗るワタシに、新米のごはんを炊いてくださり、おいしいお味噌汁とカマスの干物を用意して下さった上に、お昼のお弁当まで持たせて下さった。(ありがとうございます)
そして車で高知駅まで、昨日見た、あのアグレッシブな走りで送ってくださった。

電車を待つ間、やさしくて、あったかくて、かわいらしくて、(ハンドル握ると)ちょっとオトコマエな"高知のおかーちゃん"との一日を思い返す。
ありがとうございました。ほんまに、お会いできてよかった。お世話になりました。
また、来ます。そんでもって、またたぁんとお話ししてくださいね!

ホームに滑り込んできた特急しまんと1号を見て、右手のお大師さんをグッと握りしめ、地面をこつんと叩いた。
「よし、行こう!」
自分に言い聞かせるように、ひとことつぶやいて電車に乗り込む。
長かった高知・修行の道場もいよいよ終わる。出会ったたくさんの人に感謝しつつ歩こう。

土佐最後の札所39番延光寺めざして、レッツらゴー!
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by ke-ko63 | 2010-10-03 16:06 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(4)  

甘くみたらいかんぜよ

ほらほらみてみて!

龍馬の顔の龍馬プリン!

スプーンを差し込むのが申し訳ないような…でも、えぃっ!ザクッ
龍馬の顔がびろーんとのびて、変な顔になりました。
ゆるいとぉせ…といいつつ頂きます。

左の黒いゴツゴツしたのは、幕末シュークリーム。
ココア生地の皮に生クリームとカスタードクリーム。うまっ。

晩御飯のあとにパクパク・・・ごちそうさまでした。
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by ke-ko63 | 2010-10-02 21:31 | うまいもん | Trackback | Comments(2)