雪中行軍 宇和の彷徨-2010年越し遍路27-
闘牛発祥には諸説あるらしいけれど、農耕用の丈夫な牛をつくるために闘わせたのがはじまりという説があり、昔は山間部のあちこちで闘牛が行われていたそうだ。
今は、この市営闘牛場で年に数回場所が開かれる宇和島あげての盛大なイベントになっているらしい。
さらに、昨年は口蹄疫のせいで1場所しか開催されなかったそうで、観客共々牛も相当にリキが入ってるのだ。
が、いくらガタイがデカイからといっても、どの牛も「やったるでー!かかってこんかーい」と思ってるわけではなさそうで、入場する段になり突然イヤイヤして引っ込もうとするヘタレや、顔を見合わせた途端、脱兎の如く逃げ出すヤツ(牛なのに…)、やる気になるまで時間のかかるスロースターターな牛もいれば、緊張からか興奮からかわからんけれどもダッフンダしてしまう小学校低学年の頃の同級生を思い出させるような牛もいるかと思えば、入場するやいなや「ヒャッホーイ」とばかりに場内を走りまくり、勢子軍団が後ろから追っかけるという、まるでコントのような入場もあり、観客は大喜びだ。

スゴイねー。この僧帽筋。強そうだねー
しかしながら、闘志満々のガッツのある牛もいて、大きく振りかぶった頭を相手めがけてバチコーンとぶつけた拍子に角と角が交錯し、ガシーンっという鈍い音が場内に響く。
いきなりの頭突き攻撃をお見舞いした牛の角が根元からポッキリ折れることもあった。観客は総立ち!ナイスファイト!

土俵際で押し合いするうちに柵がボキッと折れて牛の場外乱闘になりそうだったり…
角が折れても、燃える闘魂の火は消えない。さらに後ろ足で弾みをつけてもういっちょガッシーン。そして再び残った角もポッキーン。お客大歓声!
角が二本とも折れてしまい、傷口からだらだらと血を流しながらもまだ挑みかかる牛。持久戦の末、負けはしたものの観客はスタンディングオベーション!やんややんやの大喝采。
さっきのダッフンダ牛や、トンズラ牛や、ヘタレ牛に、この牛の爪の垢を飲ませてやりたい気分だ。いや、牛の爪の垢ってどうやってゲットするのか?

勝負がつくと、勝利した牛の関係者がドヤドヤっと土俵に入り込んで思い思いの記念写真撮影タイムとなる。
いつの間にか隣にいた家族連れも土俵に入り込んで、ちゃっかり勝ち牛にまたがってカメラにおさまっているではないか!
代わる代わる牛にまたがり、まだちっちゃい子供を牛に乗せようとするも、子供がビビってしまって激しく泣き叫びながら抵抗しているのがみえた。
あぁ、ここにいるよ。そのコの代わりに激しく牛にまたがりたいお遍路がココにいるよ!ニッコニコで牛にまたがるよ!あぁ、誰か気づいて!
そんな心の叫びは届くはずもなく、虚しく会場の興奮にかき消されたのだった…。
今は、この市営闘牛場で年に数回場所が開かれる宇和島あげての盛大なイベントになっているらしい。
さらに、昨年は口蹄疫のせいで1場所しか開催されなかったそうで、観客共々牛も相当にリキが入ってるのだ。
が、いくらガタイがデカイからといっても、どの牛も「やったるでー!かかってこんかーい」と思ってるわけではなさそうで、入場する段になり突然イヤイヤして引っ込もうとするヘタレや、顔を見合わせた途端、脱兎の如く逃げ出すヤツ(牛なのに…)、やる気になるまで時間のかかるスロースターターな牛もいれば、緊張からか興奮からかわからんけれどもダッフンダしてしまう小学校低学年の頃の同級生を思い出させるような牛もいるかと思えば、入場するやいなや「ヒャッホーイ」とばかりに場内を走りまくり、勢子軍団が後ろから追っかけるという、まるでコントのような入場もあり、観客は大喜びだ。

スゴイねー。この僧帽筋。強そうだねー
しかしながら、闘志満々のガッツのある牛もいて、大きく振りかぶった頭を相手めがけてバチコーンとぶつけた拍子に角と角が交錯し、ガシーンっという鈍い音が場内に響く。
いきなりの頭突き攻撃をお見舞いした牛の角が根元からポッキリ折れることもあった。観客は総立ち!ナイスファイト!

土俵際で押し合いするうちに柵がボキッと折れて牛の場外乱闘になりそうだったり…
角が折れても、燃える闘魂の火は消えない。さらに後ろ足で弾みをつけてもういっちょガッシーン。そして再び残った角もポッキーン。お客大歓声!
角が二本とも折れてしまい、傷口からだらだらと血を流しながらもまだ挑みかかる牛。持久戦の末、負けはしたものの観客はスタンディングオベーション!やんややんやの大喝采。
さっきのダッフンダ牛や、トンズラ牛や、ヘタレ牛に、この牛の爪の垢を飲ませてやりたい気分だ。いや、牛の爪の垢ってどうやってゲットするのか?

勝負がつくと、勝利した牛の関係者がドヤドヤっと土俵に入り込んで思い思いの記念写真撮影タイムとなる。
いつの間にか隣にいた家族連れも土俵に入り込んで、ちゃっかり勝ち牛にまたがってカメラにおさまっているではないか!
代わる代わる牛にまたがり、まだちっちゃい子供を牛に乗せようとするも、子供がビビってしまって激しく泣き叫びながら抵抗しているのがみえた。
あぁ、ここにいるよ。そのコの代わりに激しく牛にまたがりたいお遍路がココにいるよ!ニッコニコで牛にまたがるよ!あぁ、誰か気づいて!
そんな心の叫びは届くはずもなく、虚しく会場の興奮にかき消されたのだった…。
by ke-ko63 | 2011-04-07 23:12 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(10)
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牛のろ、なんて言われる牛さんもやるときゃやるんだよね、きっと。
はりさんの実況中継は最高です!
はりさんの実況中継は最高です!
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>桃ぶどうさん
おっ!宇和島ですか?ちょうどすれ違いですなー。ワタシバスチケとれちゃったんで内子からボチラボチラと歩こうと思ってます。
宇和島は、伊達宗城が進歩的な方だったそうで外から入ってくる新しい物、いいものはどんどん取り入れた方だったとか。
おいしいものもたくさんあるのでぜひぜひ!
おっ!宇和島ですか?ちょうどすれ違いですなー。ワタシバスチケとれちゃったんで内子からボチラボチラと歩こうと思ってます。
宇和島は、伊達宗城が進歩的な方だったそうで外から入ってくる新しい物、いいものはどんどん取り入れた方だったとか。
おいしいものもたくさんあるのでぜひぜひ!

