雪中行軍 宇和の彷徨-2010年越し遍路35-

がらーんとした駅前ロータリーに、汽車ポッポが一台。
ぽつねんとそこにいる姿が物悲しい。内子ってもっとメジャーな駅だと思ってただけにちょっと肩透かしを食らった感じ。駅においてあった街あるきマップを見ながら歩く。いや、目的はひとつなんだけどね。

角を曲がったところに目的のそれはあった。
内子座到着。
じゃーん!と、ここで内子座の外観ショットを載せたいのに、写真はいっぱい撮ったのに…今となっては…って、くどいですな。ま、そんなこんなでせっかくのステキな昔の芝居小屋の佇まいが写真で紹介できなくて残念でする。

大正5年に建てられた木造の芝居小屋は、木の温もりがたっぷり。芝居小屋という名前がぴったりくる。さぁ、これから芝居見ちゃうよー。ワクワクするねぇードキドキするねぇーって昔の人は胸を高鳴らせながら木戸をくぐったんだろうなぁ…。いや、今も芝居を見る前はドキドキワクワクするけれど鉄筋コンクリートの大劇場が普通になってしまって、ドキワク感がちょっと違う。

木戸銭ならぬ入場料を払えば(たった300円!)中を見学させてもらえると知り、宇和島闘牛の次くらいにここへ来るのを楽しみにしていた。
受付のおねぃさんが「おへんろさんですか?荷物を預かりましょう」と言ってくださったので、ご厚意に甘えてお願いした。「ゆっくりご覧になってくださいね」と、親切な方だ。

小屋へ一歩足を踏み入れると、そこは舞台へまっすぐ伸びる花道だった。
すすすーっと七三のところまで歩いて行って客席の方を振り返り、ちょっと大見得を切ってみる。(他に見学者もいなくて貸切みたいだったし。)
ほんとだったら、ここで大向うから掛け声がかかるんだろうな。「播磨屋ーッ!」

舞台の中央に立ち客席を仰ぐ。全席枡席だ。いいねぇ・・・
外光が窓を通して小屋にさしこみ、いい具合の照明になる。

地下への階段を下りていくと、そこはちょうどさっきの花道七三の下、すっぽんのところだ。
ここからせりあがって登場するのはだいたい妖怪やらワルモンなどのキャラクターで、これを人力で持ち上げるらしい。すごいなー。
舞台の下、奈落も昔は人力で回していたのだそうだ。おぉーっ。

芝居を客席から見ることはあっても、舞台から客席を見ることはない。ゆえに、この芝居小屋の隅々まで見学できるのはとても貴重な体験なのだ。
(とはいっても、写真がないのでなんとも歯がゆいのでするが…)

今度来るときは、ぜひこの芝居小屋で芝居を見たい。
それがね、8月に文楽やらはるらしいんですわ…(・∀・)ニヤニヤ
[PR]

by ke-ko63 | 2011-04-29 17:29 | お遍路に行きたい | Trackback | Comments(4)  

トラックバックURL : https://harikiriq.exblog.jp/tb/14689690
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 六根清浄 at 2011-04-30 17:51 x
内子座!!僕もここはゆっくり見物したかったんですよね。小田に向かう道中でしたから、ゆっくりしてもいられないと思い、入り口の様子だけ見させてもらって泣く泣く出立したんです。中も見たかったのですが・・・。
今回のはりQさんのレポートでおおまかのイメージをつかむことができました。ありがとうございました。(写真が見れなかったのは残念! ・・・いや、もうその話はよしましょ。。)
8月は文楽の公演ですか!はりQさん、さては行かはるつもりですな!?羨ましいかぎりです。

GWの遍路行も頑張って下さいね(もう旅立たれたのかな?)。久万高原は伊予遍路の中のちょっとした山場です。しんどさも含めて、是非楽しんできて下さい!(自分は高野山に3日ほど籠ってまいります。お互い頑張りましょう。)
Commented by mikeblog at 2011-05-05 00:46
はりさんご贔屓の中村 吉右衛門さんですね!。「播磨屋ーッ!」

Commented by ke-ko63 at 2011-05-05 22:03
>六根清浄さん
内子座見学したときには、ワタシの他はだれもおらず、貸し切りのような状態でしたので、もう思う存分花道を飛び六法で飛び跳ねたり、舞台の中央で大見得切ったり好きなだけやらせてもらいました。
8月かぁ…。そうですね。続きを打ちに行くついでにいきなり寄り道しようかなぁ・・・なんちって。(*^_^*)

しんどいしんどいとは聞かされていたんですが、いや、あれほどとは・・・
でもね、札所の中でも際立ってキャラが濃いお寺さんがありましたね。しんどかったけどやりきった達成感っていうのかな。そんな感じです。ただ、筋肉痛はハンパないッス
Commented by ke-ko63 at 2011-05-05 22:05
>ミケさん
はい。愛してやまないダーリンです。ポッ

<< 名前はカメムシ 雪中行軍 宇和の彷徨-2010... >>