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近江八幡に行ってきました -水郷めぐり-

日曜日。

梅雨ニモ負ケズどっか行きたいワタシと、近江牛食べたい先輩の利害が一致し、竜王IC近くの道の駅に9時集合と決まったのが前夜遅く。

ここんとこ遠出をしてないワタシは、遠足前の小学生よろしくワクワクが昂じてほとんど眠れず4時半起床。
7時前には出発。

このペースで行くと、道の駅オープン前に到着するなとわかっていても、どっか行きたい気持ちに火が着いた今となっては止められない。
さらには早朝ゆえに名神高速はガラガラで、ついついアクセルも踏み切ってしまう。コワイコワイ。
休憩に入った大津SAでガスってる琵琶湖を愛でたりして時間を潰したものの、案の定集合場所の道の駅に着いたのは8時半。

9時オープンの道の駅にシビレを切らしながら待って、オープンと同時に店内へ…
キャホーゥ!野菜てんこ盛り!ここの道の駅アタリやん!
プチトマトもおいしそー♪実山椒もやすーっ!
あれこれ物色したうえで、旬の淡竹(はちく)をゲットン。
そして、品だししてたおっちゃんに1本サービスしてもらい気を良くする。ウフフ。

5分遅れてやってきた先輩と合流し、乗せてもらって出発進行。

さてと、近江八幡といえばまずは水郷めぐりでしょー。
水郷めぐりにはエンジン船と手漕ぎ船があるらしく、そりゃあやっぱり風情重視。ここは手漕ぎじゃないと…。

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*****ところで"水郷"ってなに?と、ずっと疑問に思っていた。とゆーか今ウィキで調べましたがな。
『河川の合流部や下流の三角州地域、湖沼の近くなどの低湿な水辺地域のことを「水郷」と呼ぶことが多い。このため一般的に移動手段として舟運が発達していた。』
なるほど、わかりました。*****

受付を済ませ、乗船場に舫われてる舟を見たり、写真を撮ったりするうちに名前を呼ばれ、いよいよ乗船。
8人乗りの舟に全員が乗り込み、船頭さんが今まで羽織ってた袢天を脱ぎ、屋根の上に置いてあるながーい竿を下ろして、川っぺりをちょーいと突いて舟は滑りだす。

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60絡みのいぶし銀のような船頭さんは、まずは自己紹介をされる。あらまご丁寧に・・・
いちばん近くに座っていたワタシは、次の言葉を待って船頭さんを見つめていたが、彼は職人なのだろうムダなおしゃべりはお好きではないようだ。

しばらくは、船頭さんを見つめ続けていたが、どうにも仕事がやりにくそうなので目線を前に移し、少し濁った水面を眺める。

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琵琶湖名物のヨシの新芽の群生も見える。
ヨシは、水を浄化する作用があるらしくたった数本で2トンの水を浄化するのだそうだ。琵琶湖の水質を維持しているのはヨシのおかげなのかもしれない。

このヨシは、6月末の茅の輪くぐり神事のために大阪天満宮に奉納されるのだという。
一年の半分6ヶ月経ったところで、半年間の身の穢れを潅ぐ神事として全国の神社などで行われる茅の輪くぐり。ヨシで編んだ大きな輪っかを心静かにくぐることで、穢れを払い浄化し、清めるという神事だ。
おぉ!なんと!こんなところでお近づきになるとは!これまではほぼ毎年、京都の伏見稲荷の茅の輪くぐりに行ってたけれど、そうなの?大阪天満宮に?あぁ、こりゃあ行かなきゃ・・・。
半年経って、かなり穢れちゃってるもんなぁワタシ・・・。

春には、土手の桜並木と反対側の土手の菜の花のコントラストが綺麗です。という船頭さんの解説を聞きながら、今、柳が青々とした葉を水面へゆらゆらと垂らしている様子をぼんやりと眺める。
ところどころに浮かんでるペットボトルは、うなぎの仕掛けの目印であることや、あの小柄なトリは”かいつぶり”であることなどを口数の少ない船頭さんが櫓を漕ぎながら教えてくださる。
かいつぶりは、今や滋賀県のスターだという話を職場の人に聞いたことを思い出して(NHKのみんなのうただったっけ?)カメラを向けたが、あっという間に水に潜ってしまい撮りそこねてしまった。

竿から櫓に持ちかえて、巧みに舟を操りながら思い出したようにぽつりぽつりとアナウンスする船頭さんの声が次第に子守唄に聞こえてくる。
櫓を漕ぐたびに微妙に左右に揺れるのは、小さい頃に抱っこされてゆさゆさされているよな懐かしい安心感に似ている。
水面を撫でるようにそよぐ風も心地いい。
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            ※これは鯉だかフナだかの仕掛けだそうな

昨日の夜はしゃぎすぎて眠れなかったとはいえ、いきなりココで寝入ってしまってはさすがに先輩にも申し訳ない。寝入ってしまうと心地良すぎてたぶん下船するまで起きられないだろう。
起こしてもらうかわりに突き落とされかねないし・・・。

80分ほどの乗船時間、他の乗客の皆さんは思い思いに過ごしておいでだったようだけれど、ワタシはひとり睡魔と密かにたたかっていた。

by ke-ko63 | 2011-06-13 13:51 | しゃーわせーなもん | Comments(2)  

Commented by Hide at 2011-06-13 16:27 x
はりQさん
梅雨時の「水郷」、風情があっていいですね!

ここで、また、三好達治「わがわざは」

わがわざは成りがたくして
こころざしほろびゆく日を
近江路(あふみじ)に菜の花咲いて
かいつぶり浮き沈むかな

Commented by ke-ko63 at 2011-06-13 19:39
>Hideさん
四季折々の風情があるそうです。でも、この日は雨の前の蒸し暑い日だったのですが、舟の上は心地良い風がふわぁっとそよいでてほんとよかったです。

三好達治いいですね。
成りがたいわざは特段ないけれど、近江路は菜の花の時季じゃなくても、いつでもココロを癒してくれるように思います。
かいつぶりの写真撮りたかったなぁ…
それが心残りです。エヘヘ。
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