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愛知にも愛があるんだってさ。-伊良湖岬-

雨は上がった。しかし、空はどんより曇っている。でも、海がみたくて出かける。
傘は持っていかない。雨はきっと降らないから。

駅から高速を走る間、空を覆った分厚い雨雲から時折雨粒が落ちてフロントガラスを叩く。
雨が止んだ頃、右手に鈍色の海が見えた。

伊良湖岬到着。
フェリーターミナル兼道の駅にクルマを停め、海岸沿いの散策コースを歩く頃は、すっかり雲はどこかへ…。
青空が広がり、お日さんが照りつける夏の日差しだ。
海の色が淡くてやさしい。春とも違う、真夏でもないそんなおだやかな海の色だ。
「ほーら、やっぱり雨あがった。きっと晴れると思ってたもん…」
クルマから持ってきてくださってたウチワを日よけにして、沖合をゆっくりゆっくり航行する大きなタンカーや、その合間を行き交う小型漁船を遠目に眺める。
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「向こうに浮かぶあれが神島」
そう教えられて指差す方を見ると、意外と近いところに浮かぶ三角の島が見えた。

4年前。鳥羽から船で『潮騒』の舞台となった神島へ渡り、高台から海を挟んで眺めた伊良湖岬。
今日は、その伊良湖岬から神島を見つめる。島の中腹あたりにみえるあの建物が4年前に行った監的哨なのかもしれない。
4年という年月をはさんで反対側から島を眺めているという不思議な気分。その頃のことをいろいろと思い出すとちょっと感傷的になってしまう。いまだにね。

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伊良湖岬灯台の足元にぶつかっては砕ける白波を見つめる。
沖のほうに視線を移しても、やはり波が高い。大海原ばんざい。なんだか高知県を歩いてたときに見た海を思い出して「太平洋みたい…」と言うと間髪入れず「太平洋やがなー!」とツッコまれた。
そうでした、そうでした。太平洋でした。いや、高知県の海みたいやねーって意味だったんだけど…「日本海と思ってたでしょ」と言われたり…。

で、やっぱり高知の海をずっと見ながら歩いていた頃のことを思い出して「海を見てつい口をついて出てくる歌ってなに?」と聞くと、やはり定番の「海はーひろいーなーおおきーなー♪」と答えが返ってきた。
そうかなぁ・・・ワタシは「親父の海」なんだけどなぁ…。

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散策コースは歩きやすく、とても景色のいいコースで、道沿いの石には江戸後期に活躍した地元の漁夫歌人・糠谷磯丸の歌が刻まれており、ひとつひとつ読みながら歩くのも楽しい。

潮の香りが心地いい。ほんとお天気がよくなってよかった。

by ke-ko63 | 2011-06-28 22:12 | しゃーわせーなもん | Comments(4)  

Commented by mikeblog at 2011-06-30 14:11
思い出の伊良子崎、なんて感じですね。海はいいなぁ。気持ちが大きくなります。彼とドライブデート~♪かな。
でね、うちの利根川の土手に立ってる標識に「太平洋まで120㎞」とか書いてあるんですよ。海無し県だから海に憧れているんですね。
Commented by ke-ko63 at 2011-06-30 15:35
>ミケさん
思い出の伊良湖岬。いや、未だに引きずってる思い出の…というべきか。
いや違った、そもそも伊良湖岬に思い出はなかったんだっけ。対岸の神島から伊良湖岬を臨んだ思い出の…だった。いや、ま、それはともかく。彼ってなんスか?んな色っぽい案件あればおせーてくだせー。
おっさん二人のドライブでした。キッパリ。

太平洋まで120kmかぁ。遠いなぁ…。
あ、今朝の地震大丈夫でした?震度5でしたもんね。にゃーも怖がってなかったですか?
Commented by mikeblog at 2011-06-30 18:37
ありがとう大丈夫でした。群馬は全く揺れずTVを見てあれまーと思ったくらいです。松本は塀が倒れたり瓦が落ちたりしたようでかなり揺れたようですね。国宝松本城の壁にヒビが30か所も! 危なかったねー。
Commented by ke-ko63 at 2011-06-30 21:32
>ミケさん
そだったそだった。あれは長野でしたな。どーも大阪から向こうの地理がほんとわかんないんです。アイタタタ…
そっか国宝ピンチなんですな。
でも、いいかげん地震おさまってほしいですよね。もうえぇでしょ?って地面に向かって言ってやりたい。
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