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はやる気持ち… - 遍路番外編7 -

石鎚山ロープウェイは、ほぼ満員。夏休みに入ったからかそれとも普段からこんなに混んでるのか?
とにかく神の山石鎚山を目指す同志のような(勝手にですけど)思いで「ね。一緒にがんばりましょ」なんて両手をグーにする。

ナントカとケムリは…で、高いところ好きなので外の景色を見たいけれど・・・、いや、そうじゃない。
いよいよ西日本一の山に登るという高揚感と、ほんまに行けるんやろか?という緊張感で武者震いするほどにビビっていて外の景色を愛でるどころではなかった。

山頂成就駅到着。
駅から外へ出たところのベンチで出発前のこしらえ最終確認。
皆さんめいめいに談笑したり、タバコすったりコーヒー飲んだりしつつ、出発前のひとときを過ごしてらっしゃるようだ。
ワタシは、このときのために購入したサングラスを車に忘れてきたことに気づき、いきなりのガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
標高が高いってことは紫外線がキビしいということ。いや、日焼けはいいんです。それよりも目も日焼けするってことを最近知り、それが白内障を引き起こしたりするなんてことも…。
なのでサングラスは必須アイテムであることをモンベルのおにぃさんにもコンコンと話して聞かされたのに…。
仕方がない、帽子を目深にかぶってなるべく伏目がちに歩けば少しは紫外線透過率は軽減できるであろう…。なんてことを思ううち、「じゃ、そろそろ」とリーダー(先輩から昇格)の号令がかかった。

ゆるやかな道を、他の登山者たちに混じってほぼ1列縦隊のように並んで歩き始める。
はやる気持ちを抑え切れなくて、ついつい急ぎ足になるワタシに、リーダーは、とりとめもない話をのぉんびりとした調子でしてくる。「いや、今その話どっちでもええんちゃいますのん?」と内心思いつつも、返事をするけれど気もそぞろだ。
あまりにのんびりゆっくり歩くので、ロープウェイ仲間にどんどん追い越されていく。

ちゃんとした登山は初めてなのだ。それも西日本一。そして霊峰であり、鎖場もある行場でもあるのだ。
遠足で登らされた、生駒や箕面とはスケールが違うのだ。自分の体力を考えても後半必ずヘバってくるに違いない。だからこそ、イケるときにイッときたいのだ。元気のあるうちに距離を稼いでおきたいという考えは、元気のある午前中になるべく長い時間歩いておきたいと思う、いつものおへんろの時と同じだ。
なのに…。

リーダーを追い越して歩くなんて恐れ多くてできない。しかし、あきらかにペース遅すぎでしょ?それに際限なくくっちゃべってるし…そんなんでは石鎚山におわします神様に叱られてしまうんじゃないのか?
「はやくここまで来い!」と石鎚山の神様に呼ばれているような気持ちで歩いているのに、今、それがままならない現実。

登り初めていきなりの精神的負荷に苛まれたまま、悶々としつつ歩いていると、ふと"箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川"ってフレーズが口をついて出てきた。そして、リフレイン…。
イカン、おかしなチャンネルに周波数が合いだしちゃったよこれ…。(ノ∀`)アチャー
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by ke-ko63 | 2011-08-08 22:14 | お遍路に行きたい | Comments(0)  

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