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春の夜の夢の如き2012越年遍路vol.26 捨身ヶ嶽アタック

やっとこさ本堂へ到着。
するとお寺の方なのか、世話人さんなのか、手ぬぐいを頭に巻き、釣具屋さんで売ってるようなポケットのいっぱいついたチョッキを着、ダメ押しのウエストポーチおじさんとバッチシ目があってしまった。
お寺の鐘をついて下りてくると、待ってましたなタイミングで話しかけてきた。
気の良さそうなそのおじさんは、捨身ヶ嶽の意味やお寺の歴史を頼みもしないのに解説してくださる。
ふと横を見ると、さっきまでいた元先達っちゃんがいない。そうなのだ、こういう人のよさそうな天然素材なおじさんが苦手なのだ。
かといって、ワタシも得意ではない。ないけれどもせっかくいろいろとお話し下さってるのをむげにもできず、愛想笑いしながら元先達っちゃんを探す。

作務衣を着たおじさんとともに現れた元先達っちゃんが手招きするのでついて行くと、作務衣おじさんは普段、立入禁止になっているところも見せながら捨身ヶ嶽について詳しく解説してくださった。
空海の頃から枯れない井戸とか、手をあわせて拝んでいるように見える山など。
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捨身ヶ嶽禅定は、空海が7歳のときこの我拝師山から谷へ身を投げて釈迦如来に抱きとめられたという伝説の地で、身投げの理由は「将来自分はモノになるんやろか?なるならその証拠に何かみしてください。ならんのならこの身は仏さんに捧げます」的なこと言って身投げすると、お釈迦さんと天女が舞い降りてきて…という話に、7歳のこどもがお釈迦さんを試すようなこと言うんや…、さすがはお大師さん、すでに子供の頃から大物のニオイさせてるやん…。と思いつつおじさんの解説を聞く。
春の夜の夢の如き2012越年遍路vol.26 捨身ヶ嶽アタック_e0008223_1761011.jpg

標高こそ481mしかないけれど結構急峻な崖道だ。それをこのあと登ることになっている。ヒェ~( ゚Д゚)
山を見上げながら怖気づいていると、解説のおじさんは「たまーにだけど足を踏み外す人がいてね。こないだも若い人が落っこちて、うまい具合に木の枝に引っかかったまま救助ヘリを自分のケータイで呼んだってことがあったなぁ…」なんて言うもんだから、登る前から足がワナワナ震えだした。
「や、大丈夫大丈夫、気をつけて登ればめったに落っこちないから。じゃ、がんばって行ってらっしゃい」と、説得力があるようなないような見送られ方をしていざ、捨身ヶ嶽アタックのスタートだ。
春の夜の夢の如き2012越年遍路vol.26 捨身ヶ嶽アタック_e0008223_1752313.jpg

by ke-ko63 | 2012-04-20 17:07 | お遍路に行きたい | Comments(2)  

Commented by mikeblog at 2012-04-20 18:33
こっちの魂胆を見透かされているような立て札ですね。以前に違反者があったのでしょう。ギャフン。
Commented by ke-ko63 at 2012-04-22 08:32
>ミケさん
でもねー。ココ、山登りというより崖登りで、山の頂上でお弁当でも…なんて思いつく人いるかなーてなところなんですよね。強者がいたんでしょうなぁ
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