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おばちゃん巡礼記 西国三十三ヶ所4番 施福寺3

ヤッター登頂成功!施福寺セーフク!
粉河寺のおばちゃんの「小一時間」を20分で駆け上がってきたというこの達成感。
そんなのに浸ってる場合ではない。雲行きが怪しい。遠くで雷の音も聞こえ始めた。ヤバイっ。早く下山せねば!
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溶けたロウソクがこびりついたのをヘラでゴリゴリこすり取ってるお寺のおじさんに会釈して、お参りのロウソクをあげさせてもらう。
写経したのを納めさせてもらおうとするも、もう閉店準備で片付けられてしまったのか用紙を置く台が見当たらない。「仕方ない、お持ち帰りやね」
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遠雷の音を聞きながら般若心経を唱える。

納経時間に間に合わないから、またもう一度この山を登ってくるのは大変だからといって慌てて駆け上がってくる。巡礼っていったいなんだろう?
そもそも道の駅やら産直市場に寄り道し倒す段階で、『巡礼』という当初の目的がどっかへいってしまってるのだけれども…。

ヒグラシの声を聴き、木々の呼吸を感じながら山の緑を眺めて深く息を吸う。

四国を歩いていた時にも何度か思った。
「普段と違う世界」を感じつつも、やっぱり納経時間に焦り、バスや電車や宿のチェックイン時間を気にしながら慌ただしくお参りする。
結局、普段とあまり変わらないんじゃないのか?時間や段取りに縛られ、いかに効率良く札所を巡るかということばかりに気を取られる。
風のむくまま気の向くまま。そんな風に歩けたら…。

が、しかし遠雷はいつのまにかかなり接近してきているようで、空には真っ黒な雲がモクモクと張りだしてきた。
い、イカン!はよ下山せな、山道の途中で土砂降りに遭ったりするとあの急坂は一転ウォータースライダーになってしまう!

結局のところ風が吹いただけで大騒ぎし、空が曇ってきては帰路を急ぐ。
これでは到底"風のむくまま気の向くまま"はできるはずもない。
どこまでいっても結局は、普段と何も変わらない。
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               ※本堂に向きあうように嘶くウマさん。なにか由緒ありそう・・・だけど調べる間もなく下山しました。

だったら、本堂へお参りしているそのほんのチョットの間だけでも、般若心経を唱えているチョットの間だけでも非日常を感じたい。心からお参りさせていただく。お参りさせていただきありがとうございますと感謝する。

そんなことを感じながらお参りを納め、御朱印をいただき、スタコラサッサと下山する。
クルマに乗り込んだ途端、堰を切ったかのような雨が降り始めた。
本日の走行距離250km。西国札所もあと残すところ4つだ。

※そうそう。
柿の葉寿司といえば奈良なんだけれど、ここ泉州にもあるそうで…。
岸和田SAにてゲットン。すし酢の具合が好みな感じでグー♪でした。
おばちゃん巡礼記 西国三十三ヶ所4番 施福寺3_e0008223_6465642.jpg

by ke-ko63 | 2012-09-03 06:49 | さみしーもん | Comments(0)  

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