九州への旅ですばい その2 伯母さんのこと

イトコのクルマで、施設で暮らす伯母さんに会いに行きました。
認知症が進んで、ワタシや妹の名前は出てこないけれど、それでも目を大きく見開いてうんうんと頷いてくれます。イトコによると「誰だか名前は出ないけど、知らない人じゃない ってわかってるときの顔」だと言います。ちょうどこの日が伯母さんの86回目のバースデーだったそうで、「思いがけない嬉しいお誕生日になったね~」と話しかけるイトコに「ほんなこつ、うれしか~」と何度も何度も「うれしか~」を連発し、涙流して喜んでくれる伯母さん。
「いえいえ、うれし~のはこっちの方やわ。おばちゃん元気でいてくれてほんなこつうれしか~」と方言をまねて、何枚も一緒に写真におさまりました。
伯母の体調を考えて、母のことは伏せた方がいいだろうと施設の方が言うのに、ワタシは抵抗を感じていたけれど、いま、この伯母の喜ぶ顔を見ていると母の亡くなったことを話す意味よりも、伯母が今日も元気で機嫌よく過ごすことのほうが大切に思えるようになりました。母もわかってくれると思います。

「おばちゃん、元気でいてねー。また会いに来るからね」
生きてればいい、生きてるだけでいい。生きていてくれるだけでいい。
ワタシのことがわからなくったって、構わない。またきっと会いに行くから元気でいてね~
伯母さんに会って、ずっと奥歯を噛み締めてこらえていた感情がわぁっと溢れそうになりながら、手を振って施設を後にしました。
このあと、今回お世話になるお寺さんへご挨拶に伺い、ご住職から母が子供の頃の話を聞くうち、また切なくなってきました。
イカンイカン、しっかりせねば!いちいちメソメソしとる場合ではないぞ自分!
ふんどし締めなおしてかからねば!

                          つづく



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by ke-ko63 | 2015-04-30 10:34 | さみしーもん | Trackback | Comments(6)  

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Commented by senbeis at 2015-04-30 23:13
こんばんわ!九州に帰れたお母様、、。認知症の叔母様、いろんな思いがわいてきます、私の母も認知症で最期の頃は私の事もわからなくなり、なんか懐かしいひとと笑顔で言ってました、、、。
頑張る所では頑張っても、悲しい時はガーガー泣いて良いと思います。
頑張り過ぎないで、我慢し過ぎないでね!
Commented by まねきねこ at 2015-05-01 13:33 x
四十九日を過ぎて少しは気持ちの整理も付いたのではないでしょうか、
ウチは親父の納骨もまだですが、住み慣れた我が家がいいのかも・・

それより、この先オカンの方がまだまだ大変なので・・
私も白衣を脱いだので、ふんどし締めてかかります。
Commented by ke-ko63 at 2015-05-01 15:37
>senbeisさん
母がお世話になった病院の師長さんもおっしゃってました。
「泣きたいときはがまんせずに、吐き出したほうがいいよ」って。
そう優しくいたわってもらうだけで泣けてきます。
少しずつ少しずつ母のいない暮らしに慣れていかないとね。
コメントありがとうございます。
Commented by ke-ko63 at 2015-05-01 15:45
>まねきねこさん
母を元気なうちに故郷へ連れて行ってやれなかったうしろめたさもあって、今回納骨に帰りました。
でも、いつも近くにいてほしいという思いもあり少しだけ分骨してウチに連れて帰りました。
ふんどし仲間さん、コメントありがとうございます。
Commented by mikeblog at 2015-05-07 00:49
納骨も済ませられてほっとされたことでしょう。
お母様も故郷に帰られてよかったよね。なんでも人間は亡くなると自分が一番いいと思っている年齢の頃に戻れるんだそうです。それを聞いて私はいつごろにしようかなんて思いますよ。
お母様はひょっとしたらはりさんより若くなっていたりしてー。
Commented by ke-ko63 at 2015-05-07 17:45
>ミケさん
自分が一番いいと思ってる年ってワタシも考えときます。
今回のことで母のルーツをいろいろとたどっていくことができて、なるほどふむふむ~と思うことが多かったです。

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