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めざせ結願!小豆島遍路5 慧門カモンかなんわぁ…

翌朝。チェックアウトをしてからロビーでまったりとモーニングコーヒーをいただく。宿のご主人が「ホントはセルフだけど今日は大サービス」と、手ずからコーヒーを入れてくださる。
女将さんは、お正月用の寄せ植えをこしらえながら、誰も歩かなくなって草木に埋もれてしまっている小豆島のへんろ道を蘇らせる活動に参加されているというお話しをしてくださった。(あぁ、ごめんなさいアタシャこの度はクルマなのですよ)
前回と同じく、駐車場まで来て見送ってくださる宿のご主人と女将さんに手を振りながら2日目の遍路行スタート。

山道をずんずん登っていった先に見えた、山の岩肌に埋まりこむように建つ伽藍に息をのむ。なんという威圧感!圧倒的なザ・行場!こんな山奥にこんな壮大なものを建てた先人に頭が下がる。
あぁ、ここまできてよかった。いや、こんな山の奥の奥までくる甲斐十分ですがな、81番 恵門ノ瀧。
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伽藍の中へ続く階段を登って行くと普段着姿の男性に「ようこそおまいり」と迎えられ、お茶を出してくださった。恐縮しながらお茶をすすっていると護摩木を書くように言われ、まぁ、そういうシステムなのかと思いつつ願い事と名前を書き終えると、「あちらへ・・・」と洞穴のさらに奥へいざなわれるままついていく。と、そこには護摩壇があり、その前に座って待つように言われる。

・・・・・。

ずいぶん待つ。けっこう待つ。放置か?っちゅーくらい待っているといつの間にか袈裟衣に着替えたさっきの男性がしずしずと登場。
そしてうやうやしく一礼して護摩焚きがはじまった。

「え?わたしらのための護摩焚き?マジで?
さっき護摩木は書いたけど、もしかして護摩木を書くともれなく護摩焚きサービスキャンペーン中なん?いや、そんなわけはなかろーもん。」

われわれはお互い顔を見合わせて、「どないする?護摩焚きのお礼ていくらくらいが相場なん?いや、そもそもお願いしてへんやん、それでも包まんならんのか?そらそ~やろ・・・」てなことをアイコンタクトで(目の前では絶賛護摩焚き中なので)話し合う。

護摩木が3本しかないから護摩の炎もいまひとつで、なんだかいろいろと申し訳ない気分になりながら小一時間をそこで過ごす。
昨日は23ヶ所のお参りを納め、今日はさらにペースアップしていくわよー!と鼻息荒く宿を出てきたのに、出鼻をくじかれる。
お遍路は競争ではないし、スタンプラリーでもないのはわかってる。わかっているけどまさかの護摩焚きで大いにロスタイムだ。

3人で相談した結果、ささやかなお礼をお渡ししなんだかいろいろくたびれて山を下りた。

後日調べてみると、81番 恵門ノ瀧は護摩行の有名なところなんだそうだ。
でもさー、あれってどうなのよ?「護摩焚いとく?」とか聞いてくれたら「いえ結構です。」って言えたのにねー。ささやかだけど思わぬ痛い出費もどーなのよねー とかなんとか、お不動様が聞いたら怒らはるかもしれんことをブツブツ言いながら不届き遍路は次の札所へ向かう。


by ke-ko63 | 2016-02-06 21:54 | Comments(2)  

Commented by mikeblog at 2016-02-06 22:12
なんというのでしょうかー、このお礼というのは疲れますね。額を聞いたらそれを出さないといけないとか(値切れない)言うしー。だから「気持ちだけですみません。」と出してしまうのがいいらしいですよ。それにしても岩山に潜り込んで頑張ってる「岩山伽藍」すごいですねー!
Commented by ke-ko63 at 2016-02-08 21:27
>ミケさん
うんうん。お布施とかも悩みますなー…。
ここでの護摩焚きは、結局どういうシステムだったのかいまだに謎です。なんだかなー
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