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お遍路さん 7~チャーミー遍路さん~

極楽寺を出て、「さてどっちかしら?」と迷うこともなく向かう方向を指し示してくれる道しるべを発見。フムフム2.7キロね。それくらいならまだ行けそうです。
しばらく歩くと田んぼのあぜ道へ案内する道しるべが・・・。
「そうそう、舗装道路ばかり歩いててちょっと飽きちゃってたのよ」
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へんろ道には、ところどころに道しるべがあって昔の人が作ったものと今のものとが混在している。なんて書いてあるのかどっち指してんだかもはや判読不能な年季の入ったものもあれば、あんたの向かうのはこっち、ハイ、ちゃっちゃといきなさーいとでも言ってるようなたいそうわかりやすい、とゆーか、味気ない今様のものもある。
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道しるべなんだから、向かう方向と目指す距離を一目瞭然でお知らせしてくれる道しるべにこしたこたぁないんだけれど(味気ないなんて言ってゴメンナサイ)、自分と重なるのか、年季ものの方に肩入れしてしまう。
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なんとなぁ~くこっち。昔はこっちへ進めばよかったのよ。行ってみて~ って言ってるような年季もの道しるべには、このあとも何度もお目にかかったのでした。

田んぼ道は、あっという間に終わり、また舗装道路に。
でも、国道から一本入ってるから車の排気ガス攻撃にあわないで済む。
しばらく歩くと向こうから軽自動車がソロリソロリ走ってきてわたしの隣で停車した。
「あのぉ~金泉寺はこっちぃですかいのぅ?」と運転席のおじーさんが窓を開け声をかけてきた。見ると助手席にはにこやかに会釈される小柄なおばーさん。共にお遍路スタイルの白衣(びゃくえ)を着用。

「おぉ!本日二組目のお遍路さんに接触!!」 

なんだかうれしくなったわたしはリュックに入れたお遍路地図を広げ、おじーさんの向かう方向(といっても同じとこ目指してるんだけど)を地図を指したり、道を指したりしながら説明した。

「そうかいのぉ。あんたも金泉寺に向かっとるなら一緒に乗って行かんかね」

お遍路さんをみかけたら地元の人々はいろいろとサービスをしてくださるそうで(”お接待”というそうです)道案内をしたわたしと車に同乗をすすめるおじーさんは、”お遍路相互お接待”やん!
でも、歩くって決めてスタートしたしなぁ。どうしようかなぁ・・・。
と妄想を膨らませているわたしを置いて「ありがとー」という言葉を残し車は走り去っていきました。
定年過ぎて、少しして、「体力あるうちに行こうかね、ばーさんや」「そうですね。おじーさん」なんて会話をきっかけに車でお遍路してはる老夫婦とお見受けしました。ま、これも妄想ですけど。

年とって夫婦であんなふうにお遍路できるっていいなぁ・・・。チャーミーグリーンのCMちっくぅ♪
老夫婦(たぶんご夫婦)の車を見送って、ほんわかした気分で3番金泉寺をめざします。

by ke-ko63 | 2007-10-03 23:03 | お遍路に行きたい | Comments(0)  

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